こんな僕を好きになってくれますか？〔川村壱馬]

1.プロローグ ページ2

壱馬side

キーンコーンカーンコーン/

気をつけ、礼。/

ありがとうございました〜！/

9月に入って数日が経った。

今日も俺は急ぎ足で学校を出る。


俺は先日まで開催されていたVBA4に合格し、晴れてTHE RAMPAGEという新グループのボーカルとなったのだ。
そして今は上京に向けた準備期間だ。


俺は今

「これから先どんな事があっても夢を叶える為なら乗り越えてやる！」

という謎に湧き出る自信がみなぎっている。



最近は毎日、特別にEXPGに通わせてもらっている。
オーディションの合宿ではダンスが出来ないヤツなんて俺と北人ぐらいだったから正直食らいつくのに必死だった。
そんな経験をするのはもう御免だ！
今のうちにレベルアップしておかなければ！

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今通っている学校はごく普通の高校。クラスは35人、一学年3クラスだ。
俺は帰宅部でレッスンに通うため、すぐ帰るし、シャイだから友達もそんなに居ない。学校が終わって、すぐボーカルとダンスのレッスンに行き、夜遅く帰ってくるのが毎日のルーティンだ。



そんな俺にはある悩みがある…


それは好きなあの子に想いを伝えられないこと




もうすぐ離れ離れになってしまうというのに…

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