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『あ…、えっと…
私、ヘアピンを落としちゃって !
探しに来たら男の人がいて…』
必死に説明する。
…まだ心臓がドキドキする。
私、何で触ったんだろう ・・・ 。
? 「その人は..ダメですよ 。」
彼が目を細めて少し寂しそうな顔をして言った。
・・・駄目ってどういうこと…?
『えっ…と、あなたは ..?』
「僕は、長谷川慎 です。」
長谷川慎 ..
『 あ !!! 』
長谷川慎って、樹が言ってた …
? 「慎 …? 」
振り返ると、さっきの綺麗な彼が目を覚まして不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
わ…やっぱりすごい美形……
じゃなくて !!!
『すみません !!起こしちゃいました ?!! 』
私の大声のせいで起こしちゃったかな。慌てて謝ると
? 「あ…大丈夫です。…あなたは ?」
『ごめんなさい、ヘアピンを落として探しに来たんですけど… 。
あ、2年の松下Aって言いますっ…』
慎「A…? ・・・あ。」
? 「慎、知ってるの ?」
慎 「樹がよく言ってる人 ...」
『…でも、どうしてこんなところに ?』
慎 「それは内緒です。
あとここにいることは誰にも言わないで。
…樹にも、です。」
『え、なんで…』
「俺は川村壱馬って言います。」
笑顔でそういう彼。
私には彼がとても切なく寂しそうに輝きを放っているように見えた。
彼の第一印象は、月。
『かわむら…さん。』
壱 「…え ?」
『ま、またここに来ても…、いいですか !!』
川村さんのこと、知りたくなって…
慎 「だm.「いいよ。」…え」
壱 「その代わり、ここは三人の秘密…ね?」
『はい っ .. 。』
どこか寂しげに笑う彼の顔が私の脳裏に焼き付いて離れなかった。
あまりの切なさに、私はヘアピンを探さぬまま教室に戻った。
慎 「…いいんですか 壱馬さん。」
壱「…うん。
これ以上の関係にならないようにするから。
それにしても、彼女の笑顔、太陽みたいだったな…」
慎 「壱馬さん…。」
壱 「慎、俺は大丈夫だから。いつもごめんな。」
慎 「僕は、壱馬さんのためなら…
いつでも力になりますから。」
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Rabbit - 今、コロナが流行っているので体調気おつけて下さい、少しずつ更新頑張ってください! (2020年3月24日 20時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
☆凛☆(プロフ) - 更新、楽しみに待ってます(*^^*) (2020年2月7日 12時) (レス) id: 57456db4ca (このIDを非表示/違反報告)
ほくとすきぴ - 更新まってます!!!! (2019年11月20日 1時) (レス) id: 9642d3d62d (このIDを非表示/違反報告)
あんずちゃん(プロフ) - ほんと更新できてなくてすみません..明日は必ず更新できますので! (2019年9月27日 22時) (レス) id: d847cca69c (このIDを非表示/違反報告)
あんずちゃん(プロフ) - えまさん» 私も北ちゃん壱馬くん推しなんです!最近亀更新になっちゃってますがこれからもどうかよろしくお願いします! (2019年9月27日 19時) (レス) id: 4fe1173c8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんずちゃん | 作成日時:2019年9月12日 19時