ヴォーカル様の癒し係。

はじまり。 ページ2

私は去年の6月にこのLDHという芸能社に入社した。





普通は4月からだよね？





なのに、この会社は6月からだった。





不思議に思ったのもつかの間、仕事は充実して、毎日が楽しくて半年なんてあっという間に過ぎて…





現在1月









私はあんまりアーティストさんとの関わりはない。





本当に本当に少しだけ月刊EXILEのお話で三代目さんの、NAOTOさんと喋ったくらい…。




もちろん、EXILE TRIBE のみなさんのことは知ってるし、曲もメンバーの皆さんも大好きなわけで…





逆に喋ったら固まっちゃうから、社員の皆さんと話してる方がずっと楽しい！









今日も、同期の萌々香(ﾓﾓｶ)と仕事終わったら飲みに行こうって話してた…









「熊崎 夢杏」








いきなり名前を呼ばれて振り向く








『はいっ！』









そこには…社長…ううん、HIROさん。









「ちょっと話がある。社長室まで来てくれ」









そう言って立ち去るHIROさん。









私…なにかやらかしましたか？









『ごめん、萌々香また今度でいい？』


萌々香「もちろん！早く行きな！」









萌々香との約束はまた今度と言うことで…





重たい足取りで社長室まで向かう。




私…何やっちゃったのかな…？


クビ…？たった半年で？





嫌なことばかり頭の中でぐるぐる考える。









社長室の前で立ち止まると…






「あれ…」






振り向くと、１個先輩の池下茉弥(ｲｹｼﾀ ﾏﾔ)先輩だった






『あれ？茉弥先輩？？ どうされたんですか？』



茉弥「いや、社長に呼ばれたんだよね…夢杏も？」



『はい…』



茉弥「そっかぁー…私達何やらかしたんだろうね笑」









茉弥先輩がいて少しだけ緊張がほぐれた気がする…。





そして…





「『失礼します…。熊崎 / 池下 です。』」









「どうぞ」









HIROさんの声が聞こえたところでゆっくり扉を開く。









私の視野に広がったのは…









・









EXILE TRIBE のヴォーカルのみなさんの姿だった。

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