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【胡桃side】
・
食堂に行けばカズ吉先輩に会える。
そう思うと友達のお昼ご飯の誘いを断ってでも自然と食堂に足が向く。
図々しいな、私…。
一緒にお昼を食べれるとも限らないのに。
「あ、胡桃ちゃん！」
「A先輩」
ニコッと笑ってくれるから私も自然と表情が柔らかくなる。
「この前カズ吉がお昼奢ってくれたんでしょ？」
「あ、はい、ご馳走になっちゃいました…」
「カズ吉が奢るなんて珍しい」
「そ、そうなんですか…？」
「むしろ人のお金で生計を立てようとする奴」
それを聞いてギョッとする。
だってあの時は自然とお財布を出して私にお昼をご馳走してくれた。
A先輩の後ろからヒョコッと現れたカズ吉先輩。
「あ、先輩、この前はごちそうさまでした」
和也「いーえ。ほら、言ったでしょ、奢ったって」
「だってあのカズ吉が…、」
余程珍しいことだったのか、A先輩はまだ半信半疑の様子。
「先輩方、今日は何食べるんですか？」
「あ、今日はね、カズ吉特製のチャーハン食べるの」
「カズ吉先輩特製のチャーハン…、」
自炊してるイメージがなかった。
カズ吉先輩が料理…、想像つかない。
和也「百面相」
「ほら！最初はみんなカズ吉が料理するとか思わないんだって！」
和也「失礼な奴」
「え…あ、すみません…」
そっか、今日は食堂で食べないんだ。
残念だな…。
いや、こうして喋れただけでも私にとっては大きな財産。
「胡桃ちゃんもおいでよ」
「…へ？」
和也「…あなたね、人の家を我が家のように扱うなっての」
ハァ…とこぼれるため息。
その動作と表情がグサッと刺さる。
そうですよね、知り合ったばかりの女が家に上り込むなんて迷惑極まりないですよね…。
「あ、私大丈夫です！気を遣ってもらってすみません」
「ええー」というA先輩。
和也「またぼっち飯？」
「えっと…、はい、」
和也「友達いないの？」
「います…けど」
カズ吉先輩に会いたかったから振り切ってきました！なんて言えるわけもなく
和也「あ、友達ってあなたを利用して俺に告らせた人ら？」
「カズ吉、言い方」
間違ってはない…けど。
・
和也「その友達に言ってやんな、“先輩特製のチャーハンご馳走してもらった”って」
A先輩もニコニコ。
この前と同じ「おいで」が私の耳にこだました。
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ちお(プロフ) - 杏奈さん» 杏奈さん♪ ふたまたさとしシリーズを読んでくださりありがとうございます♪ 杏奈さんご自身のプロフィールを18歳以上に設定すると私の作品ページにある彼氏色をご覧いただけると思います☆ (2017年6月9日 22時) (
レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - ふたまたさとしもすごく良かったです(//∇//)彼氏色も見たいのですが、どうやったら見れるでしょうか？ (2017年6月9日 21時) (レス) id: 4fb3f8340f (このIDを非表示/違反報告)
きよりん - カズ吉さんみたいな人が現れないかななんて思っちゃいました(＾ｰ^) (2017年5月31日 23時) (レス) id: 06de107023 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 最後の添い寝のシーン 良いなあ〜(//∇//) すごく 大事にされてる感じ。 間違いなく 我慢はしてるはず。 でも、それを感じさせずに、大事にしてる。 カズ吉 〜〜(//∇//) 胡桃〜〜！ 幸せになるんだよ〜〜(笑) て、誰お前(笑) (2017年5月29日 0時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 胡桃ちゃんとカズ吉みたいな2人もいいな〜あちらの2人ももちろん好きだけど？可愛い後輩って感じで先輩カップルもイロイロ構いたくなっちゃうね。カズ吉のご指導ですが追いついちゃうなきっと。大人な2人も楽しみにしてます！ (2017年5月29日 0時) (レス) id: fffa901499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯
| 作成日時：2017年5月19日 8時
