◇043 ページ43
【胡桃side】
・
「プハッ」
息を吸えなくて唇が離れた途端に声が出た。
和也「プハッって(笑)」
後頭部と背中にある冷たい壁が、私の高い体温を少しずつ奪い去る。
それでも近くにいる先輩にドキドキするせいで、奪われた体温はすぐに回復する。
「先パ…、約束…やり遂げましたよ…？」
和也「別に1回だけなんて言ってないし？」
「…っ、私…息吸えなくて苦しいです…」
和也「ヘッタクソだもんね」
「…はい、」
和也「教えたげる」
先輩の指が私の半開きの唇をなぞる。
和也「ベーって舌出して」
「し、舌…？！」
和也「ん、べーってして」
反射的に抵抗してしまう。
舌って、容易に人には見せられない。
すると先輩は半開きの唇に指を突っ込み、「コレ」と私の舌をツンツンつつく。
「先パ…、」
唇の端からよだれが溢れる。
だらしない。
恥ずかしい。
こんな姿…。
私が舌を出さないでいると、先輩が指で唾液をかき出す。
こんなの予定になかった。
キスする約束なだけ。
これも…私の知らない大人の世界…？
和也「ったく、」
痺れを切らした先輩は指を引っこ抜き
私の唾液が絡んでる指をそのまま自身の口に入れた。
「先パ…っ！」
色々な感情がごちゃ混ぜ。
よだれを垂らしてる自分にも
指を私の口へ突っ込むことにも
その指を今度は自分でパクッと食べる仕草も
全てが私の中ではキャパオーバーで対処しきれない。
・
唇が混ざる。
上唇をパクッと食べられる。
そのまま舌が歯列をなぞったら
私の舌と出会って深く絡み合う。
「ン……、ふ…ぅっ、」
和也「口が開く瞬間に息吸うの」
「や…、センパ……」
和也「そう、上手」
後ろは壁。
前方は妖艶なカズ吉先輩。
唾液でグチャグチャな口周りに口づけされながら、爆発寸前の心臓をどうにかもたせる。
・
「ストップ…して下さい」
和也「嫌です」
「へ、ちょ…っ、や、センパ…」
鼻の頭に優しくチュッとして
次は唇にふわっと
次は数秒くっついて
習った通り唇を開ける一瞬で息を吸おうとしたら、先輩の舌にわたしのが拐われた。
・
手が早いと噂の大野先輩と…
こういうとこが似てるのかな…。
和也「生きてる？」
「はい…」
先輩も、そういう欲、ありますか…？
私が発散させる役割を担うべきでしょうか…。
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ちお(プロフ) - 杏奈さん» 杏奈さん♪ ふたまたさとしシリーズを読んでくださりありがとうございます♪ 杏奈さんご自身のプロフィールを18歳以上に設定すると私の作品ページにある彼氏色をご覧いただけると思います☆ (2017年6月9日 22時) (
レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - ふたまたさとしもすごく良かったです(//∇//)彼氏色も見たいのですが、どうやったら見れるでしょうか？ (2017年6月9日 21時) (レス) id: 4fb3f8340f (このIDを非表示/違反報告)
きよりん - カズ吉さんみたいな人が現れないかななんて思っちゃいました(＾ｰ^) (2017年5月31日 23時) (レス) id: 06de107023 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 最後の添い寝のシーン 良いなあ〜(//∇//) すごく 大事にされてる感じ。 間違いなく 我慢はしてるはず。 でも、それを感じさせずに、大事にしてる。 カズ吉 〜〜(//∇//) 胡桃〜〜！ 幸せになるんだよ〜〜(笑) て、誰お前(笑) (2017年5月29日 0時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 胡桃ちゃんとカズ吉みたいな2人もいいな〜あちらの2人ももちろん好きだけど？可愛い後輩って感じで先輩カップルもイロイロ構いたくなっちゃうね。カズ吉のご指導ですが追いついちゃうなきっと。大人な2人も楽しみにしてます！ (2017年5月29日 0時) (レス) id: fffa901499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯
| 作成日時：2017年5月19日 8時
