◇032 ページ32
【胡桃side】
・
A先輩はキッチンに、私たちは入れ替わるように部屋へ入る。
やっと離れた手。
大野先輩はニヤニヤを隠せていない。
いや、隠していない。
「はい！カズ吉の好きなものスペシャル！」
A先輩が私に「運ぶの手伝って」と呼んでくれる。
キッチンには美味しそうな料理が数種類並んでいた。
オムライス、エビフライ、そしてハンバーグ。
まるでお子様ランチの夢がギュッと詰まっているかのよう。
和也「これで不味かったら今後料理禁止ね」
「今までの中で最高の出来だから」
和也「今までがヒドイからな」
「…カズ吉は食べなくてよろしい」
和也「主役に食べさせないってどういうことだよ」
そうだった、今日はカズ吉先輩の20回目のお誕生日。
カズ吉先輩…オムライスも好きなんだ。
A先輩、勉強になります。
全ての料理が2人前ずつ。
それをシェアして食べるみたい。
これ…間接キスになっちゃうけど…いいのかな。
「胡桃ちゃん、こういうの苦手？」
「い、いえ！」
カズ吉先輩がスプーンでえぐった後のオムライスへ私もスプーンを近づける。
いい…んだよね？
気持ち悪いとか思われてないかな。
智「ふっ、スプーン持ったまま静止してんだけど」
「おーい、胡桃ちゃーん？」
迷いが生じて踏み切れない。
そんな私の右手をカズ吉先輩が上から握ってスプーンを操作し
オムライスを3口分すくって私の取り皿に入れた。
まるで私の考えが分かってるようだった。
和也「顔に全部書いてあるからね」
…全部、読まれてる。
恥ずかしい。
智「あぁ〜この部屋あっちいな」
「私ドキドキする…」
和也「今の発言キッモ」
A先輩はニヤニヤしてる。
私はドキドキしてる。
智「見せつけられっと腹立つな」
和也「俺の気持ち分かった？」
智「分かった分かった」
…と言いながらお皿を洗うA先輩の背後に周り
肩に顎を乗せてくっつく。
和也「…ホントにあれになりたいの？」
「…」
…あれはハードルが高いです。
和也「でも俺大野さんに似たとこがあるかも」
「腹一杯…」と呟きながら私にもたれかかってきた。
先輩も実は甘えん坊でくっつきだかり…ってことですか。
キッチンにお2人がいるから恥ずかしい…けど
この距離感にすごくドキドキします。
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ちお(プロフ) - 杏奈さん» 杏奈さん♪ ふたまたさとしシリーズを読んでくださりありがとうございます♪ 杏奈さんご自身のプロフィールを18歳以上に設定すると私の作品ページにある彼氏色をご覧いただけると思います☆ (2017年6月9日 22時) (
レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - ふたまたさとしもすごく良かったです(//∇//)彼氏色も見たいのですが、どうやったら見れるでしょうか？ (2017年6月9日 21時) (レス) id: 4fb3f8340f (このIDを非表示/違反報告)
きよりん - カズ吉さんみたいな人が現れないかななんて思っちゃいました(＾ｰ^) (2017年5月31日 23時) (レス) id: 06de107023 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 最後の添い寝のシーン 良いなあ〜(//∇//) すごく 大事にされてる感じ。 間違いなく 我慢はしてるはず。 でも、それを感じさせずに、大事にしてる。 カズ吉 〜〜(//∇//) 胡桃〜〜！ 幸せになるんだよ〜〜(笑) て、誰お前(笑) (2017年5月29日 0時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 胡桃ちゃんとカズ吉みたいな2人もいいな〜あちらの2人ももちろん好きだけど？可愛い後輩って感じで先輩カップルもイロイロ構いたくなっちゃうね。カズ吉のご指導ですが追いついちゃうなきっと。大人な2人も楽しみにしてます！ (2017年5月29日 0時) (レス) id: fffa901499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯
| 作成日時：2017年5月19日 8時
