◇024 ページ24
【胡桃side】
・
A先輩にオフショルのトップスとミモレ丈のスカートを貸してもらった。
オフショルと言っても肩までずらさない。
恥ずかしいから。
私のではない服を着るとなんだか気持ちまで新しくなって、寮までの帰路を軽い足取りで進む。
和也「飛び立ちそう」
「…ひっ、カ、カズ吉先輩…」
可愛い服を貸してもらってウキウキしてたから気付かなかった。
途端に軽かった足取りが緊張で思うように動かせなくなる。
「酔いは覚めましたか…？」
和也「覚めた…っつうか、そんな酔ってないし」
「…」
和也「あ、夜のこと、酔って忘れてることを期待してた？」
おっしゃるとおり。
…なら、あの甘えん坊なカズ吉先輩も酔ってたから出現したわけじゃないんですか…？
和也「バッチリ覚えてる」
「忘れてください…」
和也「思い出だからムリかな」
また思い出で片付けられた。
…なら、何年後まで覚えてくれてますか。
その思い出の有効期限はいつですか。
…なんて、心の中で質問したけど、当然返事は来ない。
・
「先輩…私…、」
ドキドキしすぎて苦しいなら
もういっそのこと全て吐き出してしまおう。
「本当に好きになっちゃいました」
からかわれるのも慣れるようにします。
人生初めての告白です。
先輩が初めてです。
「ご存知だとは思いますが」
和也「…え、そうなの？」
「…………へっ、」
あれ、え、知ってたんじゃ…。
和也「…なんつって」
思わず歩みを止めてカズ吉先輩を見上げた。
サラ〜っと告白して恥ずかしい気持ちを増幅させないようにしたのに
「…ヒドイです」
またからかわれた。
勝てない。
恥ずかしい…。
和也「怒った？」
「はい」
和也「あーあ」
「先輩は人をからかう天才です」
和也「褒めてんのそれ」
告白と共にドキドキも放出。
もうこれ以上私の体の中に溜められないから。
A先輩の家から大学は歩いて近い距離ではないけど
カズ吉先輩と歩くとあっという間だった。
・
和也「あ、1つ言っとくとね。好きです、って言われて、こっちは何？って話なのよ」
「…」
和也「嘘の告白された時もそうだけど、一目惚れしました、好きになりました、…だから何？って」
「…」
和也「付き合いたいのか、気持ちをぶつけたいだけなのか、どうなの？って」
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ちお(プロフ) - 杏奈さん» 杏奈さん♪ ふたまたさとしシリーズを読んでくださりありがとうございます♪ 杏奈さんご自身のプロフィールを18歳以上に設定すると私の作品ページにある彼氏色をご覧いただけると思います☆ (2017年6月9日 22時) (
レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - ふたまたさとしもすごく良かったです(//∇//)彼氏色も見たいのですが、どうやったら見れるでしょうか？ (2017年6月9日 21時) (レス) id: 4fb3f8340f (このIDを非表示/違反報告)
きよりん - カズ吉さんみたいな人が現れないかななんて思っちゃいました(＾ｰ^) (2017年5月31日 23時) (レス) id: 06de107023 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 最後の添い寝のシーン 良いなあ〜(//∇//) すごく 大事にされてる感じ。 間違いなく 我慢はしてるはず。 でも、それを感じさせずに、大事にしてる。 カズ吉 〜〜(//∇//) 胡桃〜〜！ 幸せになるんだよ〜〜(笑) て、誰お前(笑) (2017年5月29日 0時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 胡桃ちゃんとカズ吉みたいな2人もいいな〜あちらの2人ももちろん好きだけど？可愛い後輩って感じで先輩カップルもイロイロ構いたくなっちゃうね。カズ吉のご指導ですが追いついちゃうなきっと。大人な2人も楽しみにしてます！ (2017年5月29日 0時) (レス) id: fffa901499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯
| 作成日時：2017年5月19日 8時
