◇012 ページ12
【胡桃side】
・
さりげなく鼻の下を触る。
鼻血は出てない…、よかった…。
和也「あ、そういえば新歓のこと聞いた？」
「はい、先輩方が開いてくださるって」
和也「あなた来るの？」
「え…あ、はい…。せっかくの機会なので参加します」
和也「ふーん、オバさんがさ、あなたが来るなら行くって言ってたから、伝えとく」
「オバさん…、あ、A先輩…ですか？」
和也「そう」
カズ吉先輩って、A先輩のことちゃんと呼ばないですよね。
何か特別な理由でもあるのかな。
…あ、でも私も「あなた」って呼ばれてる。
女性にはこんな感じなのかな。
「カズ吉先輩はいらっしゃらないんですか？」
和也「行く気ないんだけどね、あの人に引っ張られて行くことになるかも」
A先輩頑張ってください！！と心の中で叫んだ。
「二宮先輩が来るなら私も行こっかな〜」
「え、私も私も！」
私たちの話を聞いてた周りの女子が騒ぎ始める。
そっちを向いたカズ吉先輩は目が合った子たちに軽く微笑んだ。
それだけで女子の顔がゆでダコのようになる。
…それが、なんか、モヤモヤした。
・
今週末、学校を乗り切った私たちはいざ新歓へ。
参加費2500円。
高い…、けど楽しい思い出になると思えばお手頃かもしれない。
…っていうプラス思考。
新歓の参加者名簿には、カズ吉先輩が来ると知るまで参加希望の人はほとんどいなかったのに
女子がたくさん増えた。
先輩たちも合わせると60人以上はいるかな。
周りを見ても、人、人、人。
居酒屋を今夜貸し切ることとなり、空いてるとこに座った。
掘りごたつ式のテーブルの上に料理が次々運ばれて来る。
初めて入った居酒屋に胸が高鳴り、先輩たちがお酒を注文する。
未成年だから私はソフトドリンクを。
少し飲んでみたい気持ちもあるけど。
先輩の「経済学部へようこそ！」の音頭と共に数多のグラスがカチンっと合わせられた。
・
カズ吉先輩、来てくれてる。
私から5メートルくらい離れた場所に座ってる。
その周りを当然のように1年の女子が取り囲んでいた。
出遅れちゃったな…。
A先輩も他の人と話してるし。
私の周りにいた子もカズ吉先輩の方は飛んで行っちゃったから話す人もいない。
砂漠と化した。
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ちお(プロフ) - 杏奈さん» 杏奈さん♪ ふたまたさとしシリーズを読んでくださりありがとうございます♪ 杏奈さんご自身のプロフィールを18歳以上に設定すると私の作品ページにある彼氏色をご覧いただけると思います☆ (2017年6月9日 22時) (
レス) id: a1c0da4454 (このIDを非表示/違反報告)
杏奈(プロフ) - ふたまたさとしもすごく良かったです(//∇//)彼氏色も見たいのですが、どうやったら見れるでしょうか？ (2017年6月9日 21時) (レス) id: 4fb3f8340f (このIDを非表示/違反報告)
きよりん - カズ吉さんみたいな人が現れないかななんて思っちゃいました(＾ｰ^) (2017年5月31日 23時) (レス) id: 06de107023 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 最後の添い寝のシーン 良いなあ〜(//∇//) すごく 大事にされてる感じ。 間違いなく 我慢はしてるはず。 でも、それを感じさせずに、大事にしてる。 カズ吉 〜〜(//∇//) 胡桃〜〜！ 幸せになるんだよ〜〜(笑) て、誰お前(笑) (2017年5月29日 0時) (レス) id: c42c4ca209 (このIDを非表示/違反報告)
けいこ(プロフ) - 胡桃ちゃんとカズ吉みたいな2人もいいな〜あちらの2人ももちろん好きだけど？可愛い後輩って感じで先輩カップルもイロイロ構いたくなっちゃうね。カズ吉のご指導ですが追いついちゃうなきっと。大人な2人も楽しみにしてます！ (2017年5月29日 0時) (レス) id: fffa901499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：◯
| 作成日時：2017年5月19日 8時
