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「え、え、え、え」
ひとまず涙を拭いて、メガネをかけて、髪を結ぼうとするが
「君、そんな顔してたんだ」
もう顔を覗き込まれたから、諦めた。
「生徒会長さん……だよね？間違ってないよね？」
「はい、一応」
間違ってはいない。
でも、ある意味合ってない。
「んで、なんのようですか？というか、誰ですか」
「え、会長さん。僕のこと知らないんですか」
「知りません。人の名前など、覚えてないです」
「へー。僕、岩橋玄樹。同じクラスだけど」
「あ、それはすみません」
「てか、席となりなんだけど。全くわからない？」
いたっけ、こんな奴。
犬のような、女子のような、たぶん男子。
「すみません、知らないです」
「でもねー僕は君のことよーくしってるんだよ？」
「は？」
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作者名：サリー | 作成日時：2015年12月2日 17時
