ニノ３６ ページ37
北「入院するのははじめと中間の強化治療のときだけですよ。あとは通院なので。」
二「そのときは仕事は…」
北「おまかせします。それで、はじめは投薬治療から始めます。」
ホワイトボードに俺のカルテをはる先生。
北「白血病は血液の白血球の値が異常に高くなります。未熟な白血球が異常に増殖されてしまうんです。よって正常な白血球の増殖がおさえられてしまいます。そこまでいいですか？」
二「はい。」
北「ほら、みてください。二宮さんの白血球のあたいが高いでしょ？」
でしょ？と言われても平均がよくわからない。
北「おかげで血液中の赤血球、血小板が減少します。これらは白血病細胞のせいなんです。だから白血病細胞を撲滅させ正常な血液を作る力を回復させる治療をおこないます。」
つまり俺の血を正常にするってことね。
北「投薬治療の効果が認められなかった場合は骨髄移植を行います。」
二「リンパ性なのに？」
北「リンパ性でも白血球ができている場所が骨髄なので。リンパ性というのは白血球の種類にすぎないので。」
よくわからないけど治療は先生に任せよう。
素人がとやかくいうものではない。
北「ドナーが見つかり骨髄移植が成功すれば生存率が75%になります。五年後生存率もかなり高くなります。まずは家族のかたを検査しましょう。親族でもかまいません。骨髄バンクでみつかることはほぼないと思ってください。」
それでも75%なのか…。
しかも成功すれば。
投薬治療がうまくいかなくて骨髄移植しか完治への道がなくなってしまったら…
もしドナーがいなかったら…
死ぬ…ということなのだろうか？
北「大丈夫。そんな顔しないでください。」
二「あっ…すいません。」
北「ほとんど投薬治療で治りますので。あと他に放射線治療やいろいろ方法はありますし。検査したところ合併症もなく肝臓きのうもしっかりしてるので。それで、どうします？投薬治療しますか？」
二「しないといけないでしょ？」
北「抗がん剤なので副作用ありますよ。頭髪が抜けたり感染症や筋力がおちたり。」
二「そうなんですか…。」
北「すぐにドナーがみつかれば投薬治療を少しにして骨髄移植にいけるんですが。ま、家族のかたと相談してください。」
できるだけ早くね。と言い残し部屋から消えた先生。
机の上に白血病についてと書かれた冊子だけが残った。
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かずほ(プロフ) - ばーぐさん» 初めまして！！こんにちは。読んでいただきありがとうございます。そういってもらいとてもうれしいです！！ (2015年3月5日 17時) (
レス) id: 73fb0cb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ばーぐ - 初めて送らせていただきます。ばーぐです。感動して泣いちゃいました。 (2015年3月4日 19時) (レス) id: 038a7da20f (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - わかぶーさん» はーい！！きてください！まってます！！ (2014年3月26日 22時) (レス) id: dc6d80e5e5 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー - そうですね。もう移行ですか。毎日これを読むのが楽しみで、生きてるって感じで。大げさですがそのくらい楽しみです☆移行したらまた読みます☆ (2014年3月24日 23時) (レス) id: 94e5beffa6 (このIDを非表示/違反報告)
くうき - 早いですね、あともう少しで移行じゃないですか？相変わらず続きを楽しみにしています！ (2014年3月24日 1時) (レス) id: 5c032d2b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かずほ
| 作成日時：2014年2月2日 21時
