ニノ３３ ページ34
二「…っー！」
小「力ぬいてください。深呼吸してー。」
息がつまるような痛さに目をつぶる。
次第に腰の感覚がなくなってきた。麻酔がきいたらしい。
医「今腰さわってるのわかります？」
二「わかんないです。」
医「じゃあ髄液抜きましょう。今度はいたくないですよ。骨に針さしますよ。」
上目づかいでよこをみるとぞうにでも使うのかというような大きさの注射器を先生がもっていた。
二「それ、さすの？」
医「そうですよー。はい、刺しました。いたくないでしょ。」
痛くないけど…。
ホントに検査はすぐにおわった。
小「たぶんまだ歩けないので寝ててください。30分くらいできれますから。それから部屋にもどりましょう。」
医「それか車イスつかう？」
二「いや、それは…」
医「だよね。明日には結果でるけどどうする？親御さんにきてもらう？」
わざわざきてもらうのは悪いなぁ。
なにもなかったらなにもなかったでいいんだし。
なにかあったらその時だ。
二「自分だけでききます。」
医「わかりました。じゃあ今日は終わり。また明日ね。」
この先生一体いくつなんだ？
親父と一緒くらいかな。
白髪まじりですこしふとってて。
５０代くらいなのかも。
そんなことを考えていたらいつのまにか麻酔はきれていて俺は歩いて診察室に帰った。
ケータイをみると他の二人からのメールがきていた。
ベッドに腰掛けて画面の文字を追う。
…二人とも心配症だな。
まだ病気ときまったわけじゃないのにね。
なにもないなら明日には退院できるのにさ。
でも、こんなに俺のことを思ってくれる存在がいるということだけでも凄くうれしかった。
今日はもうなにもない。
ゲームもないし。
明日になったらきっと帰れる。
また仕事ができる。
俺はそう信じていた。
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かずほ(プロフ) - ばーぐさん» 初めまして！！こんにちは。読んでいただきありがとうございます。そういってもらいとてもうれしいです！！ (2015年3月5日 17時) (
レス) id: 73fb0cb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ばーぐ - 初めて送らせていただきます。ばーぐです。感動して泣いちゃいました。 (2015年3月4日 19時) (レス) id: 038a7da20f (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - わかぶーさん» はーい！！きてください！まってます！！ (2014年3月26日 22時) (レス) id: dc6d80e5e5 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー - そうですね。もう移行ですか。毎日これを読むのが楽しみで、生きてるって感じで。大げさですがそのくらい楽しみです☆移行したらまた読みます☆ (2014年3月24日 23時) (レス) id: 94e5beffa6 (このIDを非表示/違反報告)
くうき - 早いですね、あともう少しで移行じゃないですか？相変わらず続きを楽しみにしています！ (2014年3月24日 1時) (レス) id: 5c032d2b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かずほ
| 作成日時：2014年2月2日 21時
