ニノ２９ 始まる入院生活 ページ30
ケータイでタクシーを呼んで病院へむかう。
この前と同じ病院だ。
結構大きな病院で人が多い。
受付をしてあの病院の固い椅子に座る。
座ったときのしんどうさえも頭に響く。
少しでもましになるように頭をさげる。
ズキンズキンズキンとしつこく痛むあたまがうっとうしい。
座ることさえ辛くなってきたころようやく名前が呼ばれた。
一番左の診察室に入る。
医「おっ！来ましたね。」
二「はい…」
医「熱はさがりましたか？」
二「いえ。たぶん。」
医「計ってみてよ。」
脇に体温計を挟み数秒ですぐに検温できた。
数字をみると
あら、びっくり。
39度3分。
これ、最高温度かもしれない。
医「昨日もこの熱で仕事を…？」
二「まぁ…はい。」
医「そもそも熱がでて何日目？」
3日前の夜からだから…
二「今日で4日目です。」
医「症状は？」
二「えっと…熱、貧血、頭痛…。あと関係ないかもしれないですけど足がいたくて。」
医「足？ひざですか？」
二「はい。」
看護師と目配せする先生。
医「他には？鼻血とか痣とかできたり…」
二「して…ます。」
そういうと先生は眉間にしわをよせた。
二「え…なんか病気ですか？」
医「い、いや。えっと…検査しましょう。血液検査。あと何個か検査したいので数日間入院してください。」
二「入院…ですか？」
医「検査入院という形ですが。できればこのまま入院してください。」
入院？状況がわからない。
二「でも、荷物が…」
医「必要なものは知り合いのかたにもってきてもらってください。」
どうしよう…。
誰になんていえばいいのか。
医「ちょうど今日個室あいてるからそこに入ろうか。小野さん、案内して」
小「はい。こちらです。」
放心状態のままエレベーターにのり入院病棟にいく。
小「ここのお部屋になります。305号室です。今から書類持ってきますからね。」
二「はあ…」
ものごとが勝手に進んでいく。
しっかし入院は久しぶりだな…。
いつぶりだろう。2004年？
俺は無駄に大きな部屋をみまわした。
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かずほ(プロフ) - ばーぐさん» 初めまして！！こんにちは。読んでいただきありがとうございます。そういってもらいとてもうれしいです！！ (2015年3月5日 17時) (
レス) id: 73fb0cb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ばーぐ - 初めて送らせていただきます。ばーぐです。感動して泣いちゃいました。 (2015年3月4日 19時) (レス) id: 038a7da20f (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - わかぶーさん» はーい！！きてください！まってます！！ (2014年3月26日 22時) (レス) id: dc6d80e5e5 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー - そうですね。もう移行ですか。毎日これを読むのが楽しみで、生きてるって感じで。大げさですがそのくらい楽しみです☆移行したらまた読みます☆ (2014年3月24日 23時) (レス) id: 94e5beffa6 (このIDを非表示/違反報告)
くうき - 早いですね、あともう少しで移行じゃないですか？相変わらず続きを楽しみにしています！ (2014年3月24日 1時) (レス) id: 5c032d2b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かずほ
| 作成日時：2014年2月2日 21時
