ニノ２０ ページ21
冷たいですよ、と前置きされてからうでに塗られていく消毒液。
つんとした匂いがはなをつく。
医「力抜いてくださいよー。」
ちょっとちくっとしますよ、と言うか言わないかの速さで針がうでに刺さる。
全身に痛みがしみわたる。
二「いってぇ…」
医「もう終わりましたよ。ホントは休んでいってほしいんですけど。ダメでしょ？絶対無理しないでくださいね。」
二「わかってます。」
そうだぞ、とでもいうように俺の腰をつつく翔ちゃん。
医「じゃあお大事に。」
妙にそっけない言葉とともに医務室からでた。
二「うでもんで。」
翔「いいけどもんでいいものなの？」
二「わかんない。もんでー。痛いもん。」
しょうがないなーと俺の腕をもんでくれる翔ちゃん。
二「やさしくね。翔ちゃん力強いから。」
翔ちゃんの俺と比べ物にならないくらい大きなてが俺のうでにのびていく。
翔「こう？」
二「うん。」
エレベーターにのってもずっともんでてくれた。
翔「うん。もういいんじゃない？あんま揉んでもよくないよ。」
二「そっか…あんがと。」
楽屋につくと目の前には俺の衣裳。
相「おかえり！自前の服？衣裳？どっち？」
二「やだよ、自前なんて。衣裳きます。」
さあ、服脱ごうと意気込んだけどからだが動かなくて一旦床に座った。
するとバンザイして、と言われうでをあげると一気に脱がされた俺の服。
二「なにすんの…さむいっ」
相「あ、注射のあとだ。ホントにしてきたんだ。えいっ！」
そういって衣裳を頭から被せてきた。
相「つぎ、ズボン。立って。」
二「立たせて。」
相「もう…手、かして。よいしょ！ファスナーあけて。ボタンも。うん。いい？脱がすよ。よし。足あげて。…で、足入れて。あとは自分で出来るね。」
なにからなにまでやってくれた。
相「できた？熱は？…さがってないね。いける？」
二「いくよ。するよ。」
そういうと頭をポンポンとしてくれた。
相「頑張るのはいいけどつらくなったら言うんだよ。隣の人でもスタッフでも。わかった？」
二「あなたにいわれたくないよ。」
なんて嫌味いったけどちょっとうれしかった。
心配してくれてんだなーって。
潤「んじゃーやっちゃいますかね。がんばろ。な？」
この時の雰囲気はすごく和やかだった。
このあとこの空気が一転するなんてわかるわけがなかった。
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かずほ(プロフ) - ばーぐさん» 初めまして！！こんにちは。読んでいただきありがとうございます。そういってもらいとてもうれしいです！！ (2015年3月5日 17時) (
レス) id: 73fb0cb3dd (このIDを非表示/違反報告)
ばーぐ - 初めて送らせていただきます。ばーぐです。感動して泣いちゃいました。 (2015年3月4日 19時) (レス) id: 038a7da20f (このIDを非表示/違反報告)
かずほ(プロフ) - わかぶーさん» はーい！！きてください！まってます！！ (2014年3月26日 22時) (レス) id: dc6d80e5e5 (このIDを非表示/違反報告)
わかぶー - そうですね。もう移行ですか。毎日これを読むのが楽しみで、生きてるって感じで。大げさですがそのくらい楽しみです☆移行したらまた読みます☆ (2014年3月24日 23時) (レス) id: 94e5beffa6 (このIDを非表示/違反報告)
くうき - 早いですね、あともう少しで移行じゃないですか？相変わらず続きを楽しみにしています！ (2014年3月24日 1時) (レス) id: 5c032d2b2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かずほ
| 作成日時：2014年2月2日 21時
