可愛い可愛い俺の弟 (ページ9)

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新たな生活 sho ページ9

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5:30 起床

和くんの可愛い寝顔を見るとついつい頬が緩む

音を立てない様に寝室から出て朝食の準備をする

和くんは朝ごはん、パン派かな？ご飯派かな？
早起きしたし、ご飯を炊こう。味噌汁を作ろう

和くんの好きな食べ物はなんなんだろう？
嫌いな食べ物、あるのかな？

1年かけて、和くんのこともっと知って行こう

洗濯もしよう。掃除も。

だいぶ一人暮らしで慣れた家事をそつ無くこなしながら今日のスケジュールをチェック

まず、朝は和くんを学校まで送る
そのまま大学へ向かう
大学が午後まであって、バイトもある
バイトの前に和くんを迎えに行き
夕飯を作って食べさせ
バイトに向かう
バイトが終わって帰ってくるのは日付が変わった頃

さみしい思いさせないとか思ってた癖に
さみしい思いさせてしまうじゃ無いか
もっとそばに居てあげたいのに
生活して行くためにはこれをこなさなくてはならない

和くん...さみしい思いさせてしまうと思うけど、俺は和くんのこと、大切に思ってるよ

だって君はもう俺の大切な弟なんだから

あ、もうそろそろ和くんを起こさないとな

寝室に入ると小さな寝息が聞こえる

「ふふ、可愛い...」

そっと髪を撫でると頬が緩んでいく

俺はもう親バカなのかもしれない
いや、兄弟バカ？

そっと肩を叩き、優しく声を掛ける

「和くん、起きて？」

窓から差し込む朝日が、和くんの美しい顔を一層美しく輝かせた

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