可愛い可愛い俺の弟 (ページ4)

今日:13 hit、昨日:1 hit、合計:27,087 hit

◆□◆ kazu ページ4

.

.

翔さんの優しそうな、ちょっと低い声が聞こえて、

あっ、俺も挨拶しなきゃっ！って思って慌てて帽子を取り、俺の兄となる人を真っ直ぐに見つめた

.

.

.

“ 綺麗 ”

.

.

めっちゃかっこいいじゃんか...

あれ？なんで俺同様してるんだ？

予想していたよりずっとかっこ良かったから？

アイドルの様なスマイルで見つめられたから？

勝手に顔が赤くなって行くのが自分でもわかって、そんなことを悟られたくなくて、

『俺、和也』

なんて、素っ気なく答えてしまい、目を逸らしてしまった

あーあ、印象悪くなっちゃったかな？

機嫌悪くしてないかな？なんて心配に思って

頭の中はグルグル回ってて、そしたらいつの間にか母さんと翔さんは話が終わった様で母さんはルンルンで帰って行った。

翔さんもすごく優しく中に入れてくれて、

少し安心した。

翔さんに言われた通りにソファーに座ったらエプロン着てキッチンへ行った。

リビングからキッチンが見えるから、携帯を触ってるフリして翔さんのことをチラチラ見てた

綺麗なぱっちり二重で大きな目

ふわふわで可愛らしい茶色い髪

腕まくりして晒された腕は男らしくて

俺よりずっと背が高くて

極め付けの爽やかな微笑みでモデルか何かやってる人なのかな？とまで思った

部屋を見回すと物が少なめで、綺麗に整頓されていた

俺は、今日からここで暮らして行くんだ...

なんだか嬉しい様な、不安な様な、
くすぐったい気持ちでいっぱいだった

するとキッチンからいい匂いがして来て、

この人はなんでもできる人なんだ...と感心した

母さん、父さん、俺、思ったより上手くやっていけそうだよ。

ずっと緊張していたのがほぐれて、一気に眠気が襲って来て、そのままソファーで眠ってしまった
.

.