◆□◆ kazu ページ23
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翔さんと2人で会場内を見てまわったんだけど、どの絵も本当に綺麗で、なんて言ったらいいのかわかんないけど、凄く上手だった
俺はすっかり大野さんの絵に夢中になっていた
気がついた頃にはもう夕方で、大野さんと合流して一緒に会場をでた
気がついたら俺と大野さんはすっかり仲良くなっていた
翔「いい店、予約しておいたんだ！一緒に行こう♩」
翔さんもなんだか嬉しそう
3人で並んで歩いて翔さんの予約したレストランへ向かう
俺は大野さんと翔さんの間に挟まれて
3人でいろんな話をしながら歩いた
『大野さんの絵、凄かったです‼︎』
智「ふふ、ありがとう」
ふにゃりと崩れた顔で微笑んでくれる
優しさが滲み出た様な笑顔に癒されるなぁ
翔さんと同い年だという彼は翔さんよりも小さくて
ふわふわした笑顔は幼い印象を与える
翔さんと同い年に見えないなぁ
少年の様で可愛いなって、俺の方が年下なんだけどね、笑
翔さんと大野さんの会話も、2人が作り出す雰囲気も凄く心地よくて、安心できる場所がまた一つ増えたって感じ
この2人に出会えたのもあの気ままな両親のおかげだと思うと、感謝しなきゃななんて素直に思った
この頃が一番幸せだったな、なーんてね、思ったりするわけですよ。
このときの俺の方がずっといい子で
翔さんからも好かれていたと思うし
どうしてこんなにひねくれてしまったのかな？何て考えるけど、たいした理由で無いことは確かで。
元に戻りたいけどプライドの高い俺は素直に謝って元通り仲良く出来ないんだ。
今更、どうすることも出来ないんだ。
本当は誰より仲良くしたいのに
誰より近くにいるはずなのに
素直じゃない俺は自ら離れてしまっている
ねぇ、苦しいよ
俺の気持ちに気付いてよ
.......翔さん......
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作者名：ゆい | 作成日時：2014年11月5日 16時
