可愛い可愛い俺の弟 (ページ19)

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はじめまして kazu ページ19

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あっという間に土曜日になった

あれほど楽しみにしていたのに、いざ、土曜日になってみると緊張しちゃって、顔はこわばってしまう

翔さんの弟として、翔さんに恥をかかせないためにそれなりにお洒落してみたけど、鏡に映る俺はやっぱりまだ子どもで...

『せめてもう少し背が高かったらなぁ...』

「和はそのままでいいの！ちょうどいいサイズだよ？」

翔さんがいつの間にか俺の後ろに来て、後ろから抱き締めて来た

『翔さん、それ、全然フォローになってないですよ？』

「そうか？まぁいいじゃん、似合ってんだからさ」

この人は天然なのか？馬鹿なのか？って時々思う
最近、翔さんのスキンシップはますます大胆になって来た様な気がするんだけれども...

2人で過ごす生活に慣れて来た俺たちは、一つのベットで一緒に眠る様になったし、
翔さんは何かとつけて手を握って来たり、頭を撫でたり、抱き締めて来たり。
おでこやほっぺにキスすることもあるんだから、元々普通じゃ無い俺たち兄弟は更に普通から遠ざかっている気がする

だけど、その温度が気持ち良くって抵抗しようと思えばできるのに抵抗したことが無い俺は、きっと“ 普通 ”じゃ無い方を自ら選んでしまっているんだと思う

鏡越しに見つめると見つめ返してくる

たまには素直になってみよう

『…ありがと...//』

貴方は天然で単純...いや、純粋なんだね
俺のこんな一言でそんなにも嬉しそうに笑って

その笑顔で俺まで嬉しくなるんだよ

気がついたらあんなに緊張していたのに緊張はほぐれてて、心も落ち着いていた

なんだかんだ、翔さんってやっぱり凄いな

「和、もうそろそろ出掛けるよ？」

今日の翔さんはいつもよりお洒落で、
少し明るく染めた髪をふんわり流してて
少し着崩した服装は、長い脚を更に際立たせている

んー...やっぱり兄弟にはみえないよな笑

少しだけ、翔さんに見惚れてから、俺も翔さんの後に続いて家を出た

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