計画 sho ページ16
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バイトに向かう
俺は小さなカフェのウエイターをやっている
店構えは小さいけど料理はどれも絶品で、お店にはお客様が溢れている
更衣室で制服に着替え、髪をセットする
っても、髪を耳にかけてるだけなんだけどね
鏡で自分の姿をチェックする
清潔感ある、爽やかな印象になった
お店の方に出ると店長さんがウエイターの仕事をしていたから慌てて店長の元へ行く
「店長っ！変わりますよ」
店長は一瞬驚いて目を見開いてからいつもの優しい笑顔を見せた
店長「櫻井くん、悪いね。じゃ、あとはよろしく頼むよ？君はここの店の看板娘なんだから」
クスクス笑う店長に笑いながらもツッコむ
「俺、男ですから！」
店長「じゃ、女装してやってもらおうかな〜」
「絶対嫌です‼︎笑」
店長「残念だなぁ、見たかったのに〜」
そんなことを言いながら奥の部屋に入って行った
バイトの俺にまで細かく気を利かせてくれる店長さんはまだ30半ばの男性で店長にしては若い
だから、話しやすいし、
ただの店長とバイトってだけじゃ無く仲良くしてもらっている
バイトの面接に来た時、俺の顔を見るなり
“ キミ、採用するよ！ ” って、名前もまだ言ってないのに言われたのが今でも忘れられない笑
仕事に慣れて来た頃に店長にあの時なぜ採用してくれたのかって聞いたら、
“ 櫻井くんは、かっこ良かったからね ”
なんて笑いながら言ってた、
更には、
“ 櫻井くん目当てのお客さんもGetできると思うし！ ”
なんて言ってくれた笑
実際、多少はお客様が増えたらしいがそれは店長の努力の賜物だろうな
もっと店長を喜ばせたい
もっとお客様を喜ばせたい
今日も頑張っていきましょ！
今日のシフトは早く帰れるから和を迎えに行けるし
和は野球部に所属しているらしく、部活で帰るのが遅くなるって言ってたからバイト帰りに迎えに行けるのは都合が良かった
_カランカラン_
カフェの入口のドアからお客様が来たことを知らせる音が鳴る
入口へ向かいお客様に笑顔を魅せる
「いらっしゃいませ、何名様ですか？」
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作者名：ゆい | 作成日時：2014年11月5日 16時
