可愛い可愛い俺の弟 (ページ11)

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◆□◆ kazu ページ11

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身支度を整えて鏡の前に立つ

そこにはまだ幼さの残る顔
華奢な小さい体の男が映る

中2にもなってまだ声変わりもしていない俺がそこに映っている

鏡越しに翔さんと目が合うとふわっと微笑んだ

「学ラン、似合ってるな、やっぱりイケメンだよな、和くんは」

『翔さんっ、何言ってんの⁈//』

お世辞だってわかってるけどそれでも嬉しいし恥ずかしい

なんだかくすぐったいんだ

「照れてる？耳赤く見えるけど気のせいかな～？」

めっちゃニヤニヤしてる‼︎
ぜってー楽しんでる‼︎

『はいはい、そーですよっ、照れてますよ、悪いですかっ⁈』

ぷいっとそっぽを向いて子どもっぽい反応してしまった

若干後悔。これじゃ翔さんの思うツボだ。

「ふふ、和は可愛いな...」
そう耳元で囁かれるとそのまま抱き寄せられた

えっ⁈えっ⁈今、和って呼んだ⁈

俺の意思に反して体は勝手に反応して顔を真っ赤になる

『ちょっ...いきなり何ですかっ⁈//』

「なんでもなーいっ、ほら、行くぞ！」

急かされて部屋を出て翔さんとアパートのしたへ向かう

「和、これ被れっ」

そう言ってポンっと俺にヘルメットを投げる

『...ヘルメット？」

「そうだけど？だって危ないからさ、ちゃんとかぶって？」

そう言ってバイクに跨る
翔さんってバイク乗れるの⁈

取り敢えずヘルメットを被る

翔さんの後ろに跨り鞄は背負い、翔さんの服の裾を握る

「しっかり掴まってないと落ちるぞ？」

って言うから、ギュッと腰に腕を回し抱きついた

すると翔さんは満足気に微笑んで出発した

こうしてバイクに乗るの初めてだなぁ
凄く気持ちいい
頬を撫でる風が冷たいけど気持ちいいな

何より、翔さんにこんな風に堂々と密着できるのが嬉しいのかもしれない

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