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濱家さんの到着を待ちつつ、
先にご飯を食べてわいわいとしていた中、
山内「濱家遅いし、先にやろか」
河井「ええんか？」
山内「さっき先にやっといてーって連絡きてたから大丈夫」
河井「おっけ」
そう言って、ゆずるくんがみんなにアイコンタクト。
河井「A、こっちでの就職…とはまた違うかもしれんけど、まぁ、仕事決まったこと、ほんまにおめでとう！！」
「「「おめでとー！！！」」」
『え、え、ええ！？』
パーンッ！！とクラッカーの良い音がする。
河井「今日は、Aのお祝いちゃんとできてないって話をしたらみんな集まってくれてん。…稲田は体調崩してもておらんけど」
『え、そうだったんですか！』
川西「稲ちゃんめっちゃ来たがってたわ」
ﾘﾘｰ「こんな日に限ってAは仕事早く終わるし、びっくりしたわ」
盛山「どうにかせんとゆずるさんが今準備してんのバレる！ってなったもんな」
『それであんなに引き留めてたんですね…』
なんかすっきり。
みなさん驚かせようとしてくれてたんやな…
山内「濱家は今回のこと言いそうになるし…」
河井「え、そうやったん？」
『あ、あー、ありましたね。みんなで集まるのいつやっけー？みたいな』
山内「ありえへんわ。…あ、濱家着いたって」
河井「お、ﾄﾞｱ開けてくるわ」
そう言って立ち上がったゆずるくんは玄関でなにやら濱家さんと話をしているらしい。
…中で話せばいいのに。
『………なにしてるんですか』
ﾘﾘｰ「Aの陰に隠れてる」
『なんでですか』
ﾘﾘｰ「そんなもん声聞いたらわかるやろ」
『声…ですか？』
不思議に思って玄関に耳を澄ませてみると、確かにゆずるくんと濱家さん以外の声が聞こえる。
『まさか…』
ﾘﾘｰ「俺も同じ人思い浮かべてると思うわ」
少し胸のあたりがざわざわとする。
濱家「Aちゃんおめでとうなー！！！」
『わ、ありがとうございます！』
濱家「あ、そうそう、下で会うてさ、一緒に来てん」
今頭の中に思い浮かべている人…ではないと嬉しい。
濱家「俺言ったつもりなかってんけど、誘ってたみたい」
『あ、えっと…』
濱家「まあ、Aちゃんにも間違えて話してまうくらいやしな…ほんまごめんやで」
すらりと出てきたのは、間違いなく思い浮かべていた人で、
安藤「姫川さんおめでとうございます」
とてつもなく会いたくない人でした。
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作者名：KaZu | 作成日時：2022年1月4日 23時
