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lily.side
一応乾杯して、それぞれミッションをこなしていく。
じっと、ゆず兄のグラスを見つめるA。
多分、ゆず兄の飲み物を飲むっていうミッションやろうとしてるな…？
『………』
河井「なんや」
『私もお酒飲みたいです』
河井「………一口やろか？」
『え、いいんですか！やったー！！』
お前、そのやったーはどっちのやったーや！
飲めることに対してか？
ミッションこなせたことに対してか！？
盛山「俺も飲みたいです！」
河井「頼んだらええやん」
盛山「俺も一口だけ飲みたいです！」
河井「なんやねんそれ、きっしょいの…」
ﾘﾘｰ「俺ももらっていいすか？」
河井「なんやねんお前ら！自分で頼めって言うてるやろ！」
盛山「Aだけずるいじゃないすかー！」
『ずるくないですー！女の子の特権ですー！』
河井「俺が女の子皆に一口あげてるみたいな言い方やめて」
そうよな。
ゆず兄は、A限定で優しくなるもんな。
………あかんあかん、今は企画に集中。
『え、違うんですか？』
河井「今日お酒もう無しな」
『ええ！！！！』
盛山「あーあー調子乗るからやでー」
ﾘﾘｰ「ほら早くゆずるお兄ちゃんにお願いせな」
俺がうまくパス出して、ゆず兄に「お兄ちゃん」呼びできるようにしたのに。
Aは俺のことを睨んでる。
ははっ、せやろな。
いざ言おうと思ったら案外恥ずかしくて呼ばれへんねやろ。
盛山「Aはよお願いせんと。ね、お兄ちゃん？」
河井「きしょいからやめて」
『…お……おにい、ちゃん…私もお酒飲んでいい？』
河井「は！？お前もう酔ってんの！？あの一口で！！？」
焦りだすゆず兄に、俺とモリシは笑い堪えるのに必死。
いやこれめっちゃおもろいな。
『まったく酔ってませんけど！！』
河井「なんで怒ってんねん」
『こんなん酔えませんけど！！？』
河井「だからなんで怒ってんねんって！」
盛山「も、こんなん…無理……！！！」
ﾘﾘｰ「A最高…！！！」
耐えきれずにモリシと二人で爆笑。
こんなん無理やわ。
河井「………」
盛山「ほんまA酔いすぎやでー！こんな一口しか飲んでへんのに！」
ﾘﾘｰ「お酒弱すぎるやろ」
河井「……A」
『…なんですか』
河井「お前もグルか？」
『え…？』
流石にばれたか…？
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作者名：KaZu | 作成日時：2021年4月26日 23時
