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lily.side
ﾘﾘｰ「はい、というわけでですね。…まあ、大人気企画を始めていく前に、ですね、今日はゲストをお呼びしております」
盛山「なんでか、俺らの動画に出てほしいって声が多くて…」
『みなさんこんにちは、劇場スタッフのAです。宜しくお願い致します』
ﾘﾘｰ「固い固い固い。」
『いや、だって私芸人さんでもないですし…。あ、これ、顔にモザイクつけておいてくださいね』
ﾘﾘｰ「モザイクはなんかやらしいな…」
盛山「俺が書いたAの似顔絵くっつけとくわ」
『顔隠れてたらなんでもいいですけど…』
さすがに緊張気味のAは、時折俺とかモリシに助けを求めるように目を合わせてくる。
その上目使いはやめなさい。
盛山「今回の指令はこちらです」
ﾘﾘｰ「あーそんな難易度高くなさそう」
『自分を名前で呼ぶとか、全然できそうですね。あ、お兄ちゃんと呼ぶとかもできそう…！』
盛山「………始まる前から負けそう…」
ﾘﾘｰ「とりあえず店に入って、ゆず兄来るのまとか」
『あ、なんか私は河井さんの後に入った方がいいみたいなんで、ここで待機しておきます』
とのことなので、モリシと二人で店に入る。
ﾘﾘｰ「…Aがちがちに緊張してたな」
盛山「確かに」
二人で雑談していたら、ゆず兄が入ってきて第一声
河井「あれ、Aは？」
どんだけ好きやねん。
ﾘﾘｰ「もう着くって連絡来てましたけど…」
河井「ふーん」
Aがおることによって、これがミッション・イン・ゆずるとは思ってないだろう。
そういうカモフラージュの役目もしてもらってる。
流石にそろそろ、入ってきてすぐばれそうやから。
盛山「ゆずるさんなに飲みます？」
河井「ハイボールで。…あとコーラも」
ﾘﾘｰ「…Aのですか？」
河井「そう。もう来んねやろ？」
はー、そういうとこ。
ちゃんとAのこと考えてて、
好きな飲み物頼んでおいて。
………いつも、この人には勝てない…。
『すみません、お待たせしました…！』
河井「おー、飲みもの頼んどいたで」
『ありがとうございます！』
ﾘﾘｰ「しっかりコーラやけど」
『でしょうね』
河井「なんか文句あるんか」
盛山「まあまあ、ゆずる落ち着いてください」
うわ、こいついきなりぶっこんでくるやん。
河井「は？今呼び捨てせえへんかった？」
盛山「え？ちゃんとゆずるさんって呼びましたよ？」
河井「ほんまか？」
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作者名：KaZu | 作成日時：2021年4月26日 23時
