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ﾃｰﾌﾞﾙに並んでいるのは美味しそうなﾌﾚﾝﾁﾄｰｽﾄ。
こんなんサッと作れるもんなん？
……あー、ｺｰﾋｰのいい匂い……飲まれへんけど。
河井「Aはｵﾚﾝｼﾞｼﾞｭｰｽでええ？」
『はい、大丈夫です』
ちゃんとｺｰﾋｰ飲まれへんことも覚えてくれてる…さすが。
河井「……」
『……』
河井「……この間は、ごめんな」
『…いや、私のほうこそ、心配してくださっていたのに、すみません』
河井「賢ちゃんに怒られてん。相手は女の子やねんでって」
『あー川西さんらしいです』
河井「こっちに手伝いで来てて、やり方も違ってわからんやろうし、ご飯用意してる時間もないくらいに大変やったよな。…俺も配慮が足りんかったわ…」
『そんなことないです！…ほんまやったら私のほうから謝るべきところやのに、ほんまにごめんなさい』
河井「おっけ、これで終わりな。腹減ったからはよ食べよ」
『…はい！いただきます！』
……ほんま大人…
こういう所がみんなから好かれてるところなんやろな。
『んー！！なにこれ美味しすぎます！！』
河井「お前ほんま美味しそうに食べるよな」
『いやだってほんまに美味しいですもん！お店出していいﾚﾍﾞﾙです！』
河井「ありがとう」
『河井さんてほんまに非の打ちどころがないっていうか…なんでもできて羨ましいです…』
河井「そんな褒めてもなんもでえへんぞ」
『お世辞じゃないんですけどー』
河井「はいはい」
なにこの人！
褒められ慣れてますよ〜みたいなスタンス！
河井「そや明後日なんか打ち上げあるらしいな。Aはくんの？」
『行きますよ！東京勤務終了ですし』
河井「そのあとは。すぐ大阪帰んの？」
『最終日の日のホテルも予約してあるんですぐに帰るってことはないですね。…1日くらい東京楽しみたいですし！』
河井「そうか…」
『なんかありました？』
河井「いや、別にないねんけど…まあ、また連絡するわ」
『え？』
河井「ほらそろそろ準備せんと間に合わんくなんで」
『うわ、ほんまや！やばっ！！』
さすがにﾍﾙﾌﾟで来てて遅刻はまずい！！
慌てて準備をして、玄関まで走ると、河井さんがしっかりお見送りしてくれた。
『河井さん、ほんまにありがとうございました！』
河井「ええよ」
『………大阪帰る前に仲直りできて、良かったです』
河井「ん、せやな」
『…行ってきます！』
河井「いってらっしゃい」
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作者名：KaZu | 作成日時：2021年4月26日 23時
