013. ページ13
・・・
『………ていうことがありまして…』
盛山「で、まだ仲直りしてないん？」
『………はい…』
あれから数日、たまたま仕事で東京に来てるという見取り図のお二人とご飯に来て、河井さんとの話をしたのだが、ﾘﾘｰさんには思いっきり笑われた。
ﾘﾘｰ「え、ゆず兄そんなことで怒るんやばない？まあ、それで言い返してるAも子供やけど」
『……あの時は…その…』
盛山「そら、Aも慣れへんとこで大変やったのに怒られたらしんどいわな。内容もしょうもないし」
『後々考えてみたら全面的に私が悪いんですけど…どう謝ったらいいか…ちゃんと会って話したいんですけど、なんか連絡しても返ってこなさそうで…』
ﾘﾘｰ「今電話したろか？」
『いやいやいや！！！！そんなこんなお酒の場はいくらなんでも！！！』
そう止めるも、ﾘﾘｰさんはしっかり携帯を握って河井さんの連絡先を探しているようだ。
『ﾘﾘｰさん！ほんまにやめてくださいって！』
ﾘﾘｰ「あ、お疲れ様です。ゆず兄今暇ですか？あー、今モリシと飯食ってるんすけど…あ、じゃあ、場所送っときますー。」
『………』
盛山「…来るって？」
ﾘﾘｰ「おん」
『なにしてくれてるんですかぁー！！！！』
ﾘﾘｰさんは少し面白そうな顔をしていて、これからの展開を楽しみにしているようだ。
………むかつく。
盛山「まあ、こんな状況でゆずるさん呼ぶとかほんまこいつあたおかやけど、ええ機会やん。これで仲直りしたらあとの東京生活は安泰やで」
『ま、まあ、…それはそうなんですけど…』
ﾘﾘｰ「いつ大阪帰ってくるんやっけ？」
『えーっと…あと3日間こっちで仕事したらそのあと2日間はお休み頂いてるので…』
ﾘﾘｰ「そうなんや。休みの日何するん」
『休み初日は夕方くらいまで東京を楽しもうかと！…で、その日の夜には新幹線乗って大阪に帰って、次の日は荷物整理くらいですかね。家でゆっくりします』
盛山「一人で観光すんの？」
『まあ、こっちの知り合いいないですし…。いてもみんな芸人さんなので、お忙しいじゃないですか』
美味しいご飯やさんとか行きたいから水田さんに聞こうと思ってはいる。
人気のスイーツ店とかも行きたくて、それなら河井さんのほうが知ってるだろうなーなんて思ってハッとする。
『待ってください、ちょっと私帰りますね』
ﾘﾘｰ「何言うてんねん。ダメに決まってるやろ」
『ほんまにお願いしますって！！』
・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 340人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：KaZu | 作成日時：2021年4月26日 23時
