出会いと始まり

第９話 ページ11

ロ「お二人とも来てらしたんですね」

ロゼがエドワードさん達に気づき声をかけにいく

ロ「どうです！まさに奇跡の力でしょう
コーネロ様は、太陽神の御子です！」

ロゼの横にいた私はチラッとエドワードさん達を見る
しかし、彼らを視線が合うとすぐに晒してしまう
それは、戸惑いと恥ずかしさから

エ「なっ…」

エドワードさんは、何か言おうとするがすぐに元の態度に戻る

エ「いや、ありゃーどう見ても錬金術師だよ
コーネロってのはペテン野郎だ」

顎に手を当てながらいうエドワードさんにムカついているロゼ

そんな彼らをただ見つめていることしかできない私

…なんというか、ある意味カオスな光景

ア「でも、法則無視したんだよねぇ」

エ「うーーーん、それだよな」

ロ「法則？アリスは分かる？」

「はっ、はい」

ロゼに解るかどうかはさておき、説明をしてみる

「えっと、錬金術は魔法とは違って無制限になんでも出せる便利な術とは違うんです」

「実際にはきちんと法則があって、
んーと…質量が一のものからは一のものが
水の性質のものからは水の性質のものしか
錬成できないんです。…って分かりました？」

ロ「？？？」

エ「つまり、錬金術の基本は『等価交換』‼
何かを得ようとするならそれと同等の代価が必要って事だ」

簡単なもので例えれば…

頭が良くなりたければ
勉強をする"努力"を代価にしなければならない

という事

あっ、これで説明すればよかったんですね！ ←

「でも、教主様はその法則を無視して錬成してるんです」

エ・ア「っ⁉」

エ「(コイツ、それをわかってやがる
それに、錬金術の法則も知ってるって事は…)」

ロ「だから、いいかげん"奇跡の業"を信じたらどうですか三人とも！」

ア「兄さん、ひょっとして」

エ「あぁ、ひょっとすると…」

「もしかして彼らの探し物って…」

エ「ビンゴだぜ！」

「賢者の石…？」



エ「おねぇさん、ボクこの宗教に興味持っちゃったなぁ！ぜひ教主様とお話ししたいんだけど、案内してくれるぅ？」

ロ「まぁ♡やっと信じてくれたのですね！」

エドワードさんがそういうと
ロゼさんは嬉しそうにやっと信じてくれたのだと言う




そして、そんな彼を悲しげに見つめるアリス



過去は変わりなどしたい
だが未来は変化する

まだ見ぬ未来に向かい
歩き続ける少年達

そんな少年達の路が今
交わろうとしていた

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