「一緒」－第三章－ (ページ44)

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これから起きるだろう事件を考えただけで、僕の心臓は窓ガラスを破って逃げてしまいそうだった。

だけど覚悟を決めて、僕は息を吐いた。

NM「誰に頼まれて僕に近付いたの？って聞いてるんだけど。」

HS「はぁ？」

彼は口をへの字に歪ませた。

心の底から、信じられないと言ったような顔だった。

HS「お前、そんな冗談言うやつだったっけ？正直、それは面白くないよ流石に。」

NM「冗談は好きだよ。でもこれはジョークじゃない。ホソガ、隠さないで正直に答えてくれ。俺と仲良くしろって誰かに頼まれたんだろ？」

HS「ありえない！」

ホソクは込み上げる怒りからか、はたまた嘘を見破られた焦りからか勢いよく立ち上がった。

その衝撃でデスクチェアが倒れる。

俺は慌てて彼の肩を掴んだ。

この手を離したら暴れて部屋の中のコレクションを台無しにされそうだった。

NM「お、落ち着いてくれ！俺はお前と冷静に話し合いがしたい。俺は感情任せのデタラメじゃなくて、真実が知りたいだけなんだ。」

HS「真実も何もナムジュナが無茶苦茶のことを言うからだ！」

NM「分かった、さっきのことは取り消すから。」

そう言うと、彼は少し冷静さを取り戻したようで、居心地が悪そうに俯いた。

NM「でも、これだけは聞かせてくれ。そのままにしておきたくないんだ。」

HS「何？」

僕は彼の目の動きを注意深く見た。

彼の一切の動揺を逃したくなかった。

彼の嘘を暴いて僕は一刻も早く楽になりたかった。