「一緒」－第三章－ (ページ41)

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その夜のことだった。

約束通り、時間ピッタリに来たテヒョンと寝る準備を進める。

ベットに入った瞬間に、廊下で誰かの足音が鳴り響く。

今日は煩いんだなと思いつつ、そろそろ寝ようかと部屋の電気を消そうとしたとき。

部屋の扉がノックも無しに突然開いた。

JK「あ、やっぱり！！テヒョンイヒョン、ジミニヒョンのとこで寝てたんだ。」

TH「なんだよグガ。もう夜遅いよ。静かにしなよ。」

今にも欠伸しそうな声でテヒョンがボソボソと言う。

部屋の入り口で不機嫌そうに立ち尽くしているジョングクは僕らをキッと睨みつけた。

JM「どうしたの、ジョングガ？テヒョンに用事があったんじゃないの？」

僕が彼にそう問いかけると、彼は抱えていた枕をこちらに向かって剛速球で投げつけた。

それはテヒョンの鼻に直撃し、テヒョンは悲鳴を上げて倒れ込んだ。

JK「……るい、」

JM「え？何て？」

JK「テヒョンイヒョンとジミニヒョンばっかりずるい！！オレも一緒に寝ます！！！」

ジョングクはウサギのごとくベッドに飛び込んできた。

彼の下敷きになったテヒョンと僕は堪らず呻き声をあげた。

TH「うわ！急に飛んでくるなよ！目が覚めちゃったじゃん！！」

JK「俺、ヒョン達の真ん中で寝ます。」

JM「え？このベッド二人でも結構きついのに……」

JK「最悪テトリス方式で寝れば何とかなりますよ！ほら、ジミニヒョン、もっとそっち寄ってください。あなたは華奢なんだからもう少し寄れるはずです！」

半ば無理矢理、ジョングクは僕らの間に潜り込んできた。

筋肉量が多いからか体温が高い彼が入った瞬間、布団の中は炬燵みたいに温かくなる。

彼のサラサラの黒髪が顔に当たって少しくすぐったい。

やっぱり彼は、僕のアパートの隣に住むウサギに違いない、と思ったことは本人には内緒にしておこうと思う。