「一緒」－第三章－ (ページ33)

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俺の異変に気付いた仲間たちが控室から飛び出して肩を支え、背中を撫でてくれる。

俺は顔をクシャクシャに歪め、モデルの一人の服の裾を掴んだ。

TH「ジミナが……ジミナが……」

「テヒョン！ジミナがどうしたって！？」

TH「ジミナが……攫われたってっ！！！」

？「えっ？僕が……攫われた！？」

そこにいた誰もが衝撃で息を呑む中、不意に聞き覚えのある声が響いた。

TH「――え？」

俺が振り向くと、そこには渦中の人物。

――ジミンが立っていた。

JM「ちょっと待って？僕が誘拐されたってどういうこと……？」

ジミナは驚いた表情で俺を見下ろし、目が合うと不安げに前髪をかき上げた。

TH「ジミナ！！」

俺は自分でも訳が分からないまま目の前にいるジミナに抱き着いた。

JM「わっ！テヒョナ……」

TH「よかった！ここにいたんだ！誘拐されたってユンギヒョンに聞いて、心配した……」

JM「ごめんね？テヒョナ……」

ジミナの首元に鼻を寄せると彼の優しい匂いがして涙が溢れる。

俺はジミナにしがみつく様に強く抱きしめ、声を上げて泣いた。

―― 良かった、生きてた、、、生きてる……俺を置いていかなかった……

JM「テヒョナ、心配かけてごめんね？」

ジミナが戸惑った声を上げる。

俺は離れようとしたジミナをしっかりと捕まえて腕の中に閉じ込めた。

TH「だめ、今日はもう一緒に居るから。今日も一緒に寝てくれるでしょ？」

JM「えぇ、、、まぁ良いけど……」

ジミナは困ったように笑い、俺の頬に流れた涙を服の袖で拭ってくれた。

買ったばかりの新品の服の匂いがした。