炭治郎と義勇 ページ25
暫くして炭治郎は目を覚ました。
義勇さんから不死川さんたちが帰ったことを知らされる。
義勇さんと不死川さんが喧嘩しているとばかり思っていたけれど、柱稽古の一環だったらしい。
「邪魔してすみません」
申し訳ない気持ちで炭治郎がぺこぺこ頭を下げると、隣りから「いや、そんなことはない」と言葉を掛けられる。
「俺は上手く喋れなかったし、不死川はずっと怒っていたから。でも、不死川の好物が分かって良かった」
『水柱様の好みのものが分からなかったので、私たちがよく口にしているものを選びました』
「………。」
だから彼女は那田蜘蛛山で助けた礼として、あの時おはぎを持って来たのか。
義勇は今更ながら理解した。
「今度からおはぎを忍ばせておいて、不死川に会う時あげようと思う」
それを聞いて「なるほど!」と、炭治郎は頷く。
「それはいいですね!」
「そしたらきっと仲良くなれると思う」
ムフフと笑う義勇に「俺もそうします!」と炭治郎は笑顔で頷いた。
「それにしても不死川さんはやっぱりAさんのこと─────────」
ぽつりと呟かれた炭治郎のその一言に、今まで表情一つ変えなかった義勇が驚きで目を見開く。
はぁ〜と、炭治郎からため息が漏れる。
「あの二人って今どういう関係なんだろう………」
蝶屋敷で風柱と会った頃から、匂いで何となく分かっていた。
けれど、風柱邸での一件と今回のことではっきり分かったのだ。
「炭治郎、さっき不死川が何だと言った?」
「え?だから………」
初めて知る事実に義勇は驚きで言葉がでなかったのだった。
255人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
月見(プロフ) - 澪凪さん» 嬉しいコメントありがとうございます!お待たせしてばかりですが、更新頑張りますね!最後までどうぞお付き合い下さい(*^^*) (2021年7月29日 21時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - やばいです好きぃぃぃぃぃぃぃっ!!頑張ってください、めっちゃ楽しみにしてます! (2021年7月29日 9時) (レス) id: 279a2ef6a9 (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - みっちゃんさん» ありがとうございます!おっしゃる通り、すれ違いつつもこの辺りから少しずつ二人の距離が縮んでいく予定です(*^^*)のんびり更新ですが精一杯頑張るので、最後までよろしくお願いします! (2021年7月6日 21時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - めっっっちゃめちゃ面白いですね…実弥さんと夢主さんがすれ違いながらも徐々に近付いていく感じがね!もう、ね!(*´・v・`)いつも更新、本当にお疲れ様です。これからも楽しみにしております!! (2021年7月6日 10時) (レス) id: b998dfb0fd (このIDを非表示/違反報告)
月見(プロフ) - 衣世さん» コメントありがとうございます!小説版読んでいた時に、実弥さんとカナエさん…そうなのかな?と思ったので、「2」で一瞬カナエさんのこと書きましたが、ファンブックで確定したときは驚きました(*_*)まだその辺の下書きがとっ散らかっていますが、更新頑張りますね(^^) (2021年6月18日 17時) (レス) id: 3e917b4f85 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:月見 | 作成日時:2021年6月18日 5時