腹黒×後輩×献身・洗脳＝ ページ23
： ナツメ ：
あなたに、甘いものを沢山与えてあげます。
あなたの心に、たっくさんの甘さを。
そうしていけば、あなたは俺の与える甘さにとろけ、いつしか求めるようになるに違いない。
「A先輩のそういう努力家で一生懸命なところ、尊敬します」
「あ、でも、無理をしてはいけませんよ?」
ふんわりと包み込むような甘さも
さり気ない程度の甘さも
「少しでも大変だなと感じたり、体調が優れない時は…」
「いえ、そういう時は勿論」
「そう感じなくても、体調が優れている時でも、いつでも俺を頼ってください」
行動だけの不器用そうな甘さも
言葉の混ざった癒しを与えられる甘さも
「他の遊んでばかりの先輩の手伝いは…死んでも嫌……いえ、気が進みませんけど」
「一生懸命なA先輩のためでしたら、俺、何でもしますから」
きゅんと胸が高鳴る少しだけ酸味が入った甘さも
真っ直ぐに感じられるように素直な甘さも
「遠慮しないでください」
「俺、A先輩の役に立てるのが凄く嬉しいんです」
どろどろに頭がとかされるような甘さも、すべて与えてあげます。
そして、俺の与える甘味に溺れ、縋り、それなしでは息も出来なくなればいい。
俺の与える甘味だけを、俺だけを求め、俺だけを必要とし、俺がいなければ何もできない心と体で生きていくようになればいい。
……なんてね。
(ほら、もっと飲みこんで)
(俺の与える甘味を)
(喉の奥深くまで)
先輩の頭に手を伸ばす。
指先に触れた彼女の髪は、ふわりと柔らかく、そのまま撫でたいような、グシャグシャにかき乱したいような、不思議な感覚に陥った。
先輩は、顔を上げないまま瞳だけを動かして俺を見た。
「すいません、何かゴミが」
何もついていない髪に触れた指先を、まるでゴミを“取ったように”動かす。
そのあと廊下に捨てるふりをして、急に触れたことを謝った。
不思議そうに俺の腕を見ていたあなたは、ありがとうと礼を言う。
「今日は風もありましたし、さっき屋上で昼食を食べてた時についちゃったんですかね」
思い出すような素振りをしながらそう言うと、話が今日の昼食のほうへと逸れていった。
「……ふふ、A先輩に美味しいと言ってもらえて、良かったです。安心しました」
練習したかいがあったな。
無防備に緩む先輩の笑みを眺めながら、そう思う。
彼女の分のお弁当を作って持ってくるようになったのは、つい最近のことだ。
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林檎麻(プロフ) - お久しぶりです...!!リクエスト受け取ってくれてありがとうございます..!!とっても満足しました!! (2017年11月7日 23時) (
レス) id: 5f64ee0b75 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ミユティさん» こちらこそありがとうございました！これからも彼に振り回されてやってください(笑 (2017年11月6日 22時) (レス) id: ccdc96260d (このIDを非表示/違反報告)
ミユティ(プロフ) - 久々の小見川くん、とても良かったです!!!!!良く考えたら小見川君のリクエストはこれで二回目ですね笑リクエストに答えて下さり本当にありがとうございます！ (2017年11月6日 21時) (レス) id: ffac928163 (このIDを非表示/違反報告)
ももか(プロフ) - 不雲綺さん» そうだったんですか、全然大丈夫です！これからも更新頑張ってくださいね (2017年11月3日 22時) (レス) id: fd489c71d0 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ももかさん» 申し訳ありません。この作品は今リクエストいただいてるものを書き終えたら更新を一時停止する予定でして…リクエストは受け付けておりません。説明文にリクエスト中止と表記しておらず、申し訳ありませんでした。 (2017年11月2日 18時) (レス) id: d72d593e93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2017年8月29日 17時
