白子―…子供っぽい((プピーナ様リク) ページ34
「いい匂い」
「白子くーん、離してはくれませんかー」
食事中、隣に座っていた白子が
私の首元に顔を埋めてそう言った
片腕は私の腰に。
「もう少しだけ」
「せめて、食事終えてからじゃ駄目なのかな」
「…だめ」
「…やっぱり?」
いつもの事なので、半分まぁいいかと思いながら
返事をする。
「Aの匂い、落ち着く。癒される」
「…そうなのかなぁ」
「あぁ」
「…んー、よく分かんないや」
「俺が分かってるからいい」
次第に近くなる距離
いや、首元に顔を埋めてた時点で近かったのだが。
とうとう、しっかりとしたハグになった。
いやではないけど
…恥ずかしい
よな。
「…」
すると、白子がジッと私のご飯を見た
「俺も食べたいな」
子供か
そのツッコミを心の中にしまう
いつもは大人な性格で、我慢しているんだ
そう言い聞かせた
…私の前じゃ、こんな性格なんだよなぁ
特別な一面、ってことでいいのかな。
「…卵焼きなら」
「ありがとう」
箸を白子に渡す。
…けれど、不満そうにむっと少しだけ頬を膨らませた
「…言いたい事、分かるか?」
「…なんと、なく?なら」
そう返事をすると、目を瞑って
にっこりと笑う
「あーん、してほしいな」
子供か
二度目。
けれどそれも我慢してしまいこむ
薄々気づいてたけどさ
「…だろうね」
「流石A。分かってくれてる」
「はいはい」
ぎゅう、と私を抱きしめた白子の口元に
卵焼きを持っていく
するとぱくりと口に含んで、嬉しそうにほおを緩めた
「美味しい」
本当に子供だなぁ
その顔に、思わずこちらまで頬が緩んだ
「食べてるから知ってるよ」
「…もう少し近づいてもイイか」
「駄目って言っても、やるじゃん?」
白子の声に、どきどきしながら
でもそれを表に出さないように声を出す
「本当に嫌なら、やらないけど」
その言葉に心臓が跳ねる
…私が、言わないといけない…?
数秒おいても、白子が何か言う事無かったので
恥ずかしさを混じらせながら
「…抱きしめていいよ」
そう返事をした
「…抱きしめてほしい?」
「はあ!?」
そっちから言ったじゃん!
と声を荒げると、白子は笑う
「本当、可愛いね」
「…っ抱きしめるなりお好きにどうぞ!」
その後も、食事はなかなか進まなかった。
天火・白子―…酒の力((にじ様リク)→←空丸―…ミミ((プピーナ様リク)
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エミ(プロフ) - たくさん読みました!面白かったです(・ω・)ノ (2015年3月16日 23時) (レス) id: 9a6f0ed4b4 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ありがとうございます。蒼世はもともと書くつもりでしたので書かせていただきます。それから雰囲気指定ですが、申し訳ありませんがご希望に添えることができないかもしれません。ご了承ください (2014年12月25日 12時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 蒼世お願いします!甘い感じで!お願いします。 (2014年12月25日 1時) (レス) id: f18e22de4d (このIDを非表示/違反報告)
セルア - 執事リクいいですか。蒼世さんお願いします。 (2014年12月25日 0時) (レス) id: 6a6b4242bf (このIDを非表示/違反報告)
ねゐ(プロフ) - るなさんと同じく芦屋様でおねがいします! (2014年12月24日 22時) (レス) id: edd6dabf66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年12月9日 23時