武田・鷹峯―…苦しい冬(男主) ページ30
「楽鳥」
「なんだよ」
犲の俺ら。
今は玄関の階段に二人で座りながら遠い目をしている
「…もうすぐだな」
寒い寒い冬
…あーこれから俺ら恋人のいねえ奴にはきつい時期である
「もうすぐクリスマス…」
「と思ったらあっという間にバレンタインがやってきて…」
あれ、おかしいな
心がじんじんと痛むよー
「楽鳥、今年もお前と二人で過ごすのか…」
「やめろ、口に出すな悲しくなる」
しかし、楽鳥の言葉を無視して
俺は続けた
「二人で鍋突くのか…」
「おい」
「しまいにゃ酒飲めねえから、あっついお茶でぎゃぁぎゃぁと愚痴を吐き…」
「こら」
「外から聞こえる恋人の声に泣く…」
「やめろってんだろうがぁっ!!!」
そう楽鳥が声を上げた瞬間
玄関の扉が開き
「あ」
楽鳥に激突
それもまぁ良い勢いで開いたものだから
物凄く鈍い音がしたような気がした
「大丈夫か」
「…へい゛き…」
扉が開いた衝動で、地面に四つん這いになった楽鳥の背中をさする
「こんなところで何してんだ」
「た、鷹峯さん…」
「今、とあることについて絶望してました」
どうやら扉を開けたのは鷹峯さんらしい
腰にはあの大きな武器がぶら下がっている
「また今年も男二人で…」
「やめろって何回言えば気が済むんだよ」
起き上がった楽鳥に胸ぐらをつかまれ
思わず「ぐぇ」と変な声が出る
「24日か」
「口に出さないでください」
「クリスマスはいいのにか」
「もう感覚麻痺ですわ」
「それより鷹峯さん、何処に行くんですか」
あぁ、確かに
そんな暗い話題より
…というかまぁ俺が言いだした話なのだけど
鷹峯さんは急いでいるようでも無かった
「隊長から伝言だ」
｢｢はい｣｣
「うるさい」
｢｢…｣｣
そこで俺は暴走する
「あの人はそりゃイケメンだからいろんな人からアタックされるんでしょうね!!困らないんでしょうね!!そんなイケメンに俺の気持ちが分かってたまるかあっ!!!」
いや、俺もイケメンの気持ちなんて知らねえけど。
楽鳥は、俺を必死に抑えた。
「落ち着けA!!!」
「酒だ酒持ってこい!!!」
「お前未成年だろうが!!」
呆れた目で、鷹峯さんは俺らを見ていた
そして口を開く
「…じゃあその日は、俺の酒に付き合ってもらおうか」
ﾋﾞｸ
そう楽鳥と一緒に震えた
…今年は違う意味で、恐怖のクリスマス＆バレンタイン…。
宙太郎―…初対面((みやまる様リク)→←空丸・蒼世―…似ている二人((雪麻様リク)
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エミ(プロフ) - たくさん読みました！面白かったです(・ω・)ノ (2015年3月16日 23時) (
レス) id: 9a6f0ed4b4 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ありがとうございます。蒼世はもともと書くつもりでしたので書かせていただきます。それから雰囲気指定ですが、申し訳ありませんがご希望に添えることができないかもしれません。ご了承ください (2014年12月25日 12時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 蒼世お願いします！甘い感じで！お願いします。 (2014年12月25日 1時) (レス) id: f18e22de4d (このIDを非表示/違反報告)
セルア - 執事リクいいですか。蒼世さんお願いします。 (2014年12月25日 0時) (レス) id: 6a6b4242bf (このIDを非表示/違反報告)
ねゐ(プロフ) - るなさんと同じく芦屋様でおねがいします！ (2014年12月24日 22時) (レス) id: edd6dabf66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年12月9日 23時
