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ぽこ―…あやかし同士((ブルーベリー様リク) ページ21

「ぽこー!」



きっと人間からすれば「にゃあ」とでも聞こえているんだろう


ぽことはあやかし同士。


猫の姿をしている私も、あやかしである。



「…今は、ゲロ吉だっけ。まあいっか!」



私の場合煙が体を覆うと、猫から人間の女の子にかわれる


ぽこは、大きくなるだけらしいけど。


今は曇の旦那が傍にいるからなれない



「ぷぎゅぅ」



と相変わらず、変なと言ってはあれだが


変な鳴き声を上げるぽこ。



「あのねーぽこ、最近つまらないんだよー」



縁側の下で、くつろぎながら


外で、宙太郎くんを待っているであろうぽこに向けて言う



「ずぅっと暇なんだぁ」



曇の旦那


あの方は何代目だっけ


…あぁ、14代目だ



「いつになったら妖は解放されんのだろねー」


「ぷぎゅうぅ」


「…百年以上一緒にいるけど、未だにその鳴き声というか…声に慣れないな…」



独特の声な感じするんだよなぁ。



「そういや、今宙太郎くんはどうし…あぁ、学校かぁ」



そう独り言のように言うと


ぽこは反応を示してくれる



「曇の旦那と…ああ、初代当主にも溺愛されてたよねー」



いいなぁ



「ねえぽこ、少し散歩しに…」



…てあれ


ぽこ…目の前にいないし


の瞬間、気を抜いてしまったのか


または探しに行くとき人間の方が楽だよな


という少しの気持ちが出てきたのか


ぼふんと煙が私を包んだ



「あだぁっ!?」



そして、縁側にいたせいで


思いっきり頭を打つ


うあー、凄い鈍い音したぁ…



「って、ぽこ、何処行ってたんだよぉ…」



頭をさすりながら、戻ってきたぽこを見ると



「へ…なにそれ」



花をくわえていた。



「ぽこ…」



まさか、私にだろうか



「うああ、私に元気をくれるのか、ぽこよぉおっ!」



そうジーンと感動に浸りながら、縁側から出ようとしたとき



「…今の声、誰だろう」


「なんか、女の子の声しましたね…」



ふと、白子さんと曇の次男…空丸くんの声が…。


それと同時に足音…!


やばいやばいと息をひそめるが、白子さんは風魔だ。忍だ。


すぐさま元の姿へと戻る



「お、A」



縁側の上から、ひょこっと空丸くんがこちらを覗いた



「さっきからにゃーにゃーうっさいぞー、どうした?

…てか、こっちから人の声したんだけどな…」



まだ、あやかしだとばれるわけにはいかんのです!



「…にゃ、ぁ」

蒼世―…寒い冬((ブルーベリー様リク)→←天火―…太陽(シリアス)((紅葉様リク)



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エミ(プロフ) - たくさん読みました!面白かったです(・ω・)ノ (2015年3月16日 23時) (レス) id: 9a6f0ed4b4 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ありがとうございます。蒼世はもともと書くつもりでしたので書かせていただきます。それから雰囲気指定ですが、申し訳ありませんがご希望に添えることができないかもしれません。ご了承ください (2014年12月25日 12時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 蒼世お願いします!甘い感じで!お願いします。 (2014年12月25日 1時) (レス) id: f18e22de4d (このIDを非表示/違反報告)
セルア - 執事リクいいですか。蒼世さんお願いします。 (2014年12月25日 0時) (レス) id: 6a6b4242bf (このIDを非表示/違反報告)
ねゐ(プロフ) - るなさんと同じく芦屋様でおねがいします! (2014年12月24日 22時) (レス) id: edd6dabf66 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:不雲綺 | 作成日時:2014年12月9日 23時

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