蒼世―…限定((tama*様リク) ページ18
「A」
「わ…っ」
休日、街を散歩程度に歩いていたら
後ろからいきなり誰かに抱きしめられた
見あげると
「そ、蒼世さん…どうしたんですか」
蒼世さんだった。
「いや、見かけたものだからな」
「見かけたらハグするのですか…?」
「お前限定だ、安心しろ」
安心…?
と疑問が生まれるも、まぁいいかと放置。
「それで…蒼世さん、今日はお休みなのですか」
「ああ」
「やっぱり」
未だにハグされたまま
距離、近いな…
「やはりというのは…」
「雰囲気が違いますから」
「…ほう」
「仕事の時はピリピリしてますけど、休みのときは少し柔らかい雰囲気です」
そう緊張しながら言う。
「…仕事、休みは関係ないと思うが」
「…そ、そうなんですか?」
「お前の前だから。そう言う事ではないのか?」
「いや、私に聞かれても…」
そこで、やっと私を離して
隣に立った
「…きっとそう言う事だ」
ふわっと見せる笑みは、絶対に仕事では見れないんだろう。
「Aの前にいると、なんとなく気が楽になり頬が緩むんだ。…もう一度言うが、お前限定だ」
その笑みを私に見せるのは、ワザとなのですか
そう聞きたくなるほど、私はその笑みが好きで
その笑みを見せられるたびに惹かれていく。
「…私、限定ですか…」
「ああ」
「なんだか、良い響きですね」
頬が緩む
それはこちらもです。
「A、お前も今日は休みか」
「…はい、そうですが…?」
「良かったら、どうだ。一日付き合ってくれないか」
「…わ、私でいいのですか！」
一日一緒
どれだけ素敵な事なんだろう。
思わず、にやけてしまいそうだ
「お前じゃなくては困る。大丈夫か?」
「は、はい、大丈夫です！」
「しかし、私はここら辺の店を知らないんだが…教えてくれないか」
「え…あぁ、はい、いいですよ！」
蒼世さん、私のお勧めのお店は喜んでくれるだろうか?
そういえば、切手集めが好きだと言ってたなぁ
しかし、切手…
その前に、お腹は空いてるのだろうか?
だとしたら…
「A」
「…あ、は、はいなんですか!?」
急いで返事をすると、蒼世さんはゆっくり頭を撫でた
「難しく考えるな。私はお前といるだけで楽しめるからな」
「…っ」
「早く行動しないと、時間は過ぎていくぞ
まずはお前の行きたいところだ」
ああ、もうかっこいいなぁ
ふと改めてそう思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 200人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
エミ(プロフ) - たくさん読みました！面白かったです(・ω・)ノ (2015年3月16日 23時) (
レス) id: 9a6f0ed4b4 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ありがとうございます。蒼世はもともと書くつもりでしたので書かせていただきます。それから雰囲気指定ですが、申し訳ありませんがご希望に添えることができないかもしれません。ご了承ください (2014年12月25日 12時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 蒼世お願いします！甘い感じで！お願いします。 (2014年12月25日 1時) (レス) id: f18e22de4d (このIDを非表示/違反報告)
セルア - 執事リクいいですか。蒼世さんお願いします。 (2014年12月25日 0時) (レス) id: 6a6b4242bf (このIDを非表示/違反報告)
ねゐ(プロフ) - るなさんと同じく芦屋様でおねがいします！ (2014年12月24日 22時) (レス) id: edd6dabf66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年12月9日 23時
