天火―…女の子((@Hina様リク) ページ11
「ただいま」
そう言って玄関に立ち尽くす、泥んこの私を迎えたのは
大声をあげている天火さん
「A!!!お兄様に何にも言えずに出かけるとは何事…っておい」
「なんです」
「…怪我」
「…転びました」
「嘘つけ」
「何故…」
「お前が嘘つくときはな変な癖が出るんだよ。ほれ、怪我見せろ」
心の中で軽く舌打ちして
膝の怪我と、腕の傷を渋々見せる。
ヒリヒリする腕に天火さんが触れると
痛みが走った
「…っ」
「ったくこんなにたくさん怪我してよ…」
不機嫌そうに顔を歪めながら、じろじろと腕や足を見る
…じろじろと見られて変な気分になる
「まぁ説教は手当ての後だ。今は空丸も白子もいねえから、俺が適当に簡単にやる」
その言葉に、ぴくっと耳が反応する。
天火さんの、私に触れている腕を振り払い早口で
「自分でできます」
そう断った。
「怪我してんのに無理言うな、俺に任せろ」
「適当に簡単にって言われて任せられますか」
「…分かった、丁寧にやるから」
「信じられません」
「お兄様も傷つくぞ」
…てか、もう手当てはじめて…
え、消毒…
「っっ!!!!」
しみる、そんな簡単な言葉ではないほどの激痛
後、この人丁寧って…ど、
何処がっ!?
いや、普通なのか…?空丸が上手すぎるだけ…?
そんな事を思っているとまた違う傷の手当てへ。
…痛みに耐えながら、手当てを終えた。
「さて、A。そこに正座しなさい」
「…」
「まずな、お前は女なんだから…もう少しは落ち着け」
「私に大人しい性格は合いません」
「そう言う事じゃねえの。似合う似合わねえの問題じゃねえ」
…私だって、女の子みたいに大人しくしたいさ
でも、自分を守る為。
「また一人で力つけようと無理して…」
「強くなるためです、怪我くらいどうってことありません」
「A」
覚悟を決めているように力強く言うと、天火さんの低い声が聞こえ
思わず体が強張った
「お前はそれ以上強くならなくていい」
「…どういう…?」
ぐしゃっと私の頭を乱暴に撫でると
いつもの眩しい笑みを見せた
「俺がしっかりと守ってやる!!!」
「…」
「だから、もう無茶すんな。こんな怪我すんな」
ふっと微笑むと、私の頬に手を添えた
「お前の体と顔、心が傷つくとか本当勘弁してほしいんだよ」
その言葉に、心臓が高鳴ったのは
「守られてくれ」
秘密。
景光―…可愛い彼((明都様リク)→←宙太郎―…はっぴーばーすでー。
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エミ(プロフ) - たくさん読みました！面白かったです(・ω・)ノ (2015年3月16日 23時) (
レス) id: 9a6f0ed4b4 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - ありがとうございます。蒼世はもともと書くつもりでしたので書かせていただきます。それから雰囲気指定ですが、申し訳ありませんがご希望に添えることができないかもしれません。ご了承ください (2014年12月25日 12時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 蒼世お願いします！甘い感じで！お願いします。 (2014年12月25日 1時) (レス) id: f18e22de4d (このIDを非表示/違反報告)
セルア - 執事リクいいですか。蒼世さんお願いします。 (2014年12月25日 0時) (レス) id: 6a6b4242bf (このIDを非表示/違反報告)
ねゐ(プロフ) - るなさんと同じく芦屋様でおねがいします！ (2014年12月24日 22時) (レス) id: edd6dabf66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年12月9日 23時
