そのよん。 ページ5
「素直じゃなくて結構です、はやく座ってください」
長い直人さんの髪が、余計に色気を…
じゃない!!!しっかりするんだ私!!
「って何処行くんですか！」
「寝るんじゃ」
「か、髪の毛はぁっ!?」
「今気分がえぇ、今のうちに寝んとねぇ」
「どういう…っぅあっ！」
立ち上がった直人さん
それを追いかけるようにソファから立ち上がろうとすると、
ぐしゃと乱暴に頭を撫でられ、押し付けられた
「ちょ、立てな…っ」
「君も自分の事せぇよ、僕はもう寝るっちゃ」
「自分の事って…アンタがしっかりしてくれたら私だって明日の準備やら来てます!!!」
「そねぇな事言うてもねぇ、君が勝手に僕の世話しちょるんじゃろう」
「ちっがいます!!」
力を入れて立ち上がろうとしても
直人さんに敵わない
「…説得力無いのぅ」
「うぐ…ね、寝るんなら寝てくださ…っ」
「ボサボサじゃねぇ…ほなね、君も早く寝るんじゃ」
「…誰のせいで…」
直人さんの背中を見送ると
はぁあ…と長い大きなため息をついて
ドライヤーを片付ける。
そして自室に走って戻り、乱暴に椅子に座ると
「…っおし！」
宿題を遅い時間に始める。
これはもう当たり前。
一日中家事と直人さんに振り回され、最後に自分の事をして終わる
…休む時間をくださいな…
と思いつつも、直人さんといるだけで少し回復とか…
…恥ずかし…。
なんて思ってる場合じゃない、早く終わらせて早く寝よう。
・
・
・
「ん…ぅ…」
「…ぅえっ!?」
ガタリと椅子が後ろに倒れる
驚きあまり、立ち上がったのは朝の6時ちょっと過ぎ
布団で寝てなかったせいか、視界にうつった景色に驚いてしまった…というか
…ね、寝たの、か…
と状況を確認。
…椅子、起こさなきゃ
重い体を動かしながら、倒れた椅子を起こすと
(…あれ)
ばさっと肩から落ちた布が目に映る
布っていうか…上着…
「あ」
これ、直人さんの…
何時の間に…あの人もう起きたのか?いや、あの人がこんな早く起きるわけない
じゃあ夜遅くに…?
「やっとじゃ」
傍で声がしたので、後ろを振り返ると
私のベッドで座ってる直人さんがいた
「…何、してるんですか」
「目ぇ覚めたけぇ、暇つぶしに君の部屋きたらこれじゃ」
そして、その落ちた上着を拾うともう一度私の肩にかける
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みたらし団子(プロフ) - はじめまして、一言だけでいいので言わせてください。「なにこの作品神か？いや神だ(真顔）」ホンマにありがとうござきます。嘉神さん好きです(真顔）ホンマにあざますｯ！！！！ (2017年2月12日 1時) (
レス) id: 5b283a77b6 (このIDを非表示/違反報告)
きなこむし - 久しぶりに伺ったら…。完結おめでとうございます！一気に読ませて頂きました。ドキドキしっぱなしで、素敵なお話を有り難うございました。また次のお話も楽しみにしていますね♪ (2015年6月2日 21時) (携帯から) (レス) id: fe331a638e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 藍火さん» ありがとうございます！好きだなんて嬉しすぎます(^^*)次の作品も頑張らせていただきます！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
藍火 - 最後までドキドキでした！不雲綺さんの作る作品は、ほんとに好きです！次の作品も頑張ってください！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 38291bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 猫缶さん» こちらこそありがとうございました＾＾次の作品、なるべく早く作ろうと思います！ (2015年5月10日 20時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年11月20日 19時
