そのさんじゅうなな。 ページ39
「直人さん起きてくださいー!!」
ああ、学校に遅刻してしまう!!
なんていつもの事を思いながら
布団の中で気持ちよさそうに寝ている直人さんの体を揺する
起きないし
朝はこの人、面倒だから寝かしておけばいい
そう思うかもしれないが
そうするとそれはそれで面倒なことになるんだ
ちなみに、昨日の事はもうほとんど開き直ってる私。
…嘘、恥ずかしいけど
恥ずかしがってばかりで
面倒なことになってもっと恥ずかしい思いはするよりいいんじゃないだろうか！
…って言う考え。
「直人さんってば!!」
いつもは自分で起きてくれるのに！
なんで今日は起きてくれないんですか！
…と、直人さんの目が薄く開いた
「…朝からしろしい奴じゃのう…」
かすれ気味の声が聞こえて
少し安心する。
「ああ、起きた。良かった。じゃあ私は朝食作りに…」
そう言いかけたところで
「A」
眠そうな顔をこちらに向けながら
手招きをした
「…なんですか」
朝は忙しいのに。
そう近づくと
手を掴んで指を絡められ
…
布団の中に上半身を引きずり込まれた
…な
直人さんの胸板に私の手が触れてる…。
顔も近いし…！
と、昨日の夜のように
最近会ったドキドキの出来事が脳裏をよぎり
顔に熱が集中する
…っ!!
そのドキドキを隠そうとするが
「…何するんですか…」
声が震えて隠し切れていない。
「あー…」
でも、寝起きのおかげか
直人さんはそれに気付かなかった。
ふぅ
と小さくため息をついて
朝やることをやれと自分に言う。
「朝の準備があるのでー…って何寝ようとしてるんですか!!」
「しろしい」
「起きてください!!」
…駄目だ、目をつむったまま開けようとしない
私の腕を掴んでいた手の力が緩まれたので
直人さんの布団から退く。
「…もう、知りませんからね!!私準備し終えたら学校行きますから!!」
しゃー、と勢いよく部屋のカーテンを開け
直人さんに向けて大声を上げる
だが、眩しそうにして、顔を掛布団で隠すだけで
起きてくれそうにはない
「…」
起きろよ!!
…ま、まあ、起きないと、予想はしてたけども。
そんな直人さんに少しイライラしながら
学校の事を思い出し台所へと向かう。
そうして、朝ごはんを作っていると
のんびりと直人さんが起きてきた
「おはようございます」
…だが、それに対しての返事はなく
無言でこちらに寄ると
後から抱きしめ…
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みたらし団子(プロフ) - はじめまして、一言だけでいいので言わせてください。「なにこの作品神か？いや神だ(真顔）」ホンマにありがとうござきます。嘉神さん好きです(真顔）ホンマにあざますｯ！！！！ (2017年2月12日 1時) (
レス) id: 5b283a77b6 (このIDを非表示/違反報告)
きなこむし - 久しぶりに伺ったら…。完結おめでとうございます！一気に読ませて頂きました。ドキドキしっぱなしで、素敵なお話を有り難うございました。また次のお話も楽しみにしていますね♪ (2015年6月2日 21時) (携帯から) (レス) id: fe331a638e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 藍火さん» ありがとうございます！好きだなんて嬉しすぎます(^^*)次の作品も頑張らせていただきます！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
藍火 - 最後までドキドキでした！不雲綺さんの作る作品は、ほんとに好きです！次の作品も頑張ってください！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 38291bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 猫缶さん» こちらこそありがとうございました＾＾次の作品、なるべく早く作ろうと思います！ (2015年5月10日 20時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年11月20日 19時
