そのさんじゅうろく。 ページ38
「言いたいことがあるち云うんなら、言えばええじゃろう」
囁くような声に
先程のキスの時のように鼓動が早くなる。
あれ、この人悪酔いしてたんじゃ…。
と心の中で思い
ハッと我に返る。
その時に目に映った直人さんの顔。
顔が熱くなるのを感じながら
近づいた顔を掴まれていない方の手で後ろへ勢いよく押す
こ
今回は空気に飲まれてなるものか！
何とか我に返った自分をほめてあげたい
「酷いことしよるのぅ」
「…っ」
私の手が触れた頬をさすりながら
直人さんはこちらを馬鹿にするような笑みで
そう言った。
けど、私はドキドキのせいで
その言葉に冷静に返事が出来ず
「へっ…部屋に戻って寝ます!!お、おやすみなさい!!」
そう言い残して
腕を振り払い
直人さんの顔も見ずに、
急いで自室の方へと戻った
…
あ、
危なかった…。
いや、あ、あうと?
…まずアウトとセーフって何…。
また、き、キスとかになったら
い、一日で二度もキスとか
そんな…
は、恥ずかしすぎる…って
…考えるな私!!
だけど何でだろう。
…どこかで、何で逃げたんだって自分を責めてる自分がいる。
でも、ホッとしてる自分もいるし
…。
だから考えるなってば…。
急いで布団に籠り
何事も無かったかのように
頭の中で必死に学校の事や
自分の好きな事を考える、
…そうすれば寝れる。
と思ったんだけど
そう足掻けば足掻くほど
直人さんを思い出すし
今日の朝の出来事や
キスの事や
お…お風呂覗かれたことを
思い出す。
そのたびに掛布団で顔を隠して
歯を食いしばった
ニヤケそうなのか何なのか分からないけど
歯を食いしばった方がいい気がした。
何かが表情に出そうで。
…今、直人さんは何を思っているだろう。
何事も無かったかのように布団に入っただろうか
それとも、軽くでもショックを受けているだろうか
…だとしたら、なんか悪い事をしたか…も…じゃない！
わ、私だって大変だったし、しょうがない！
…もしかして
同じようにドキドキしているのだろうか。
…そうだと、意外で
なんか
ちょっと…いつもと違う感じがして
良い…っていうか…。
……む…難しい…。
…とかドキドキしていたら
いつの間にか寝てしまった。
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みたらし団子(プロフ) - はじめまして、一言だけでいいので言わせてください。「なにこの作品神か？いや神だ(真顔）」ホンマにありがとうござきます。嘉神さん好きです(真顔）ホンマにあざますｯ！！！！ (2017年2月12日 1時) (
レス) id: 5b283a77b6 (このIDを非表示/違反報告)
きなこむし - 久しぶりに伺ったら…。完結おめでとうございます！一気に読ませて頂きました。ドキドキしっぱなしで、素敵なお話を有り難うございました。また次のお話も楽しみにしていますね♪ (2015年6月2日 21時) (携帯から) (レス) id: fe331a638e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 藍火さん» ありがとうございます！好きだなんて嬉しすぎます(^^*)次の作品も頑張らせていただきます！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
藍火 - 最後までドキドキでした！不雲綺さんの作る作品は、ほんとに好きです！次の作品も頑張ってください！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 38291bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 猫缶さん» こちらこそありがとうございました＾＾次の作品、なるべく早く作ろうと思います！ (2015年5月10日 20時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年11月20日 19時
