そのにじゅうよん。 ページ26
「…」
この人は何をさ
この年齢の女子の部屋に勝手に入ってきてくつろいでんの?
…いつもの事か。
「直人さん、ベッドから降りてください」
ベッドの上で人の本を勝手に読まないでよ…。
いや、読むことは良いんだけど
…はぁ
と、冷静…冷静か分かんないけど
そんな感じになったとき
インターホンが鳴る。
…直人さんと二人して、玄関の方に顔を向けた
まぁ私の部屋なので、玄関は見えないが。
「…客?」
「君にじゃろう」
「でも、私の友達は学校ですよ。先生だって授業中です」
「…」
沈黙。
直人さんにお客さんは来ないらしい(勝手
でも、確かに
直人さんが他の誰かといたのは見たことないし
話も聞いたことがない
…いや、一人少年がいたな…。
「…私、風邪ってことで学校休んでるんで、出てくださいよ」
「面倒じゃ」
「動け」
待たせるわけにもいかないと、焦る気持ちが
言葉に出た。
敬語…。
直人さんはむっ、としたままベッドから降りて
玄関の方へ向かった
そして、玄関の開く音――
がした瞬間勢いよく閉じた音
思わずビクッと体が震えた
「な、直人さん…?」
恐る恐る自室から出て、玄関の方にいる直人さんに声かけた
…けれど、直人さんは何事も無かったかのように此方に戻ってきた
「どうしたんです」
「三男坊」
「宙太郎くんですか」
耳を澄ますと、玄関の方から宙太郎くんらしき少年の叫んでる声がする
急いで玄関へ向かい、ドアを開けると
「あっ出てきたっす!!…ってあれ、Aさん学校じゃないんすか?」
「そういう宙太郎くんこそ」
直人さん…。
ドア開けたら苦手というか、別にどうでもいいような人だったから
ドア閉めたのか…。
「おいらは今日おやすみっす」
「私は訳あり」
そうあいさつ程度の会話を終えると、
宙太郎くんは手に持っていた何かを渡そうとして
思い出したようにムッとした
「そういや、いきなりドア閉められたっす!!」
「………後で説教しておくよ…」
そんな勇気ないけれども。
「いっつもなんかこう…変な行動ばっかしてるッすよ」
「それは私も理解してる」
へんな行動をとるよ。直人さんは。
…と話していたら
「いつまで話しとるんじゃ」
がし、と頭を掴まれ
不機嫌そうな声が聞こえた
「ね…言ったでしょ…」
「Aさんの目が死んでるっす!!!」
ああああ宙太郎くん帰った後が怖い気がする。
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みたらし団子(プロフ) - はじめまして、一言だけでいいので言わせてください。「なにこの作品神か？いや神だ(真顔）」ホンマにありがとうござきます。嘉神さん好きです(真顔）ホンマにあざますｯ！！！！ (2017年2月12日 1時) (
レス) id: 5b283a77b6 (このIDを非表示/違反報告)
きなこむし - 久しぶりに伺ったら…。完結おめでとうございます！一気に読ませて頂きました。ドキドキしっぱなしで、素敵なお話を有り難うございました。また次のお話も楽しみにしていますね♪ (2015年6月2日 21時) (携帯から) (レス) id: fe331a638e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 藍火さん» ありがとうございます！好きだなんて嬉しすぎます(^^*)次の作品も頑張らせていただきます！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
藍火 - 最後までドキドキでした！不雲綺さんの作る作品は、ほんとに好きです！次の作品も頑張ってください！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 38291bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 猫缶さん» こちらこそありがとうございました＾＾次の作品、なるべく早く作ろうと思います！ (2015年5月10日 20時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年11月20日 19時
