そのいち。 ページ2
「ただいまーですー」
幼い頃、よく嘉神さんは一人だった。
そんな彼に私は引っ付いていた
着いていくと邪魔だと怒られ
なのに褒めると不器用に笑う
…そんな人だった
けどなんでだろう、
月日が経つと人って変わるものですね
「かーがーみーさん!!」
今じゃ、苗字で呼ぶと
「…」
返事は来ない
「直人さん」
「なんじゃ」
「部屋が予想以上に汚いんですが」
名前でやっと口を開いてくれる
「…そねえな事より」
「そんな事よりってどういう事ですか、片付け私がするんですよ!?」
「帰り、遅かったねェ?」
…ちら。
と時計を見る。
時計の針は、5時15分をさしていた
「いえ、いつも通りですが…」
「5分」
いっきに体が重くなる。
溜息をついてから
「…細かい男は嫌われますよ」
そう伝える
「君は僕の事、嫌いかね」
「…またそれですか」
「僕の事、嫌いじゃないじゃろう?」
「そりゃ嫌いでしたら一緒に住んでませんよ」
「ならええっちゃ」
片付けくらい、してほしいですけどね。
…って
「嘉神さ…直人さん、アンタまた昼間はカップラーメンですか!?」
テレビ前にある食べ終わったカップラーメンを見てまた私は大きい声出す。
「君が作っていかんかったけぇのぅ」
「平日は自分で作って――」
「カップラーメン作ったじゃろ」
「作ったって言いません!!!!」
あーもう
頭を乱暴にかいて、自室に荷物を置きに行く
そして部屋に入るなりすぐに制服を脱ぎ、私服に着替える
そこで、宿題と直人さんを天秤にかける
…のは昔の事。
今じゃ直人さん優先。
じゃないとあの人怖いからな…。
「嘉神…じゃない、あー慣れないな」
「あ?」
「いいえ、なんでも。直人さん、晩御飯準備手伝ってください」
「…」
「なーおーとーさーん」
「しょうがないのぅ」
これくらいしてください。
そう思いながら、野菜と包丁を渡す
その間、私はお米を研いで…等する
二人とも無言のまま、順調に…?準備は進んで行った。
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みたらし団子(プロフ) - はじめまして、一言だけでいいので言わせてください。「なにこの作品神か？いや神だ(真顔）」ホンマにありがとうござきます。嘉神さん好きです(真顔）ホンマにあざますｯ！！！！ (2017年2月12日 1時) (
レス) id: 5b283a77b6 (このIDを非表示/違反報告)
きなこむし - 久しぶりに伺ったら…。完結おめでとうございます！一気に読ませて頂きました。ドキドキしっぱなしで、素敵なお話を有り難うございました。また次のお話も楽しみにしていますね♪ (2015年6月2日 21時) (携帯から) (レス) id: fe331a638e (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 藍火さん» ありがとうございます！好きだなんて嬉しすぎます(^^*)次の作品も頑張らせていただきます！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 3c3d70d76d (このIDを非表示/違反報告)
藍火 - 最後までドキドキでした！不雲綺さんの作る作品は、ほんとに好きです！次の作品も頑張ってください！ (2015年5月11日 1時) (レス) id: 38291bbf85 (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - 猫缶さん» こちらこそありがとうございました＾＾次の作品、なるべく早く作ろうと思います！ (2015年5月10日 20時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年11月20日 19時
