〃(天火視点) ページ7
何度も謝られた。
謝る事じゃねえのに
・・・何でそんなに笑顔でいられる
らしくもない考えが、頭に浮かぶ
「無理ばっかしやがって」
「それは天火もだよ」
「俺は良いんだよ、お前は・・・」
そこで言葉を詰まらせる
・・・コイツは特別扱いが嫌いだったよな
今更病人扱いだってイヤに決まってる
・・・病人・・・。
なのにコイツは本当無理ばっかしやがった。
「馬鹿が」
思わず、そう口からこぼれた。
だけど、それもAは笑って返事をする
・・・胸が苦しい
「天火に言われたくないよ」
「無理しなきゃあこんな・・・」
「つまんない人生を長く生きるより、楽しい人生を短くても送った方が良いでしょ」
どうしても、笑顔が強がっているように見える
泣きたいはず
コイツだって大声あげて泣きたいはず
まだ死にたくないはず
・・・なんでコイツはこんなに笑っていられる
・・・まだ無理するのか。
「・・・てん・・・」
俺を呼ぶ声で、ハッと我に返る。
話題を逸らすように、声を出す
「治す手だって、他のとこ行ったらあったかもしれねえのに」
「それで、他のところ行って天火と会えなくなったら辛いもん」
「・・・どの道、会えなくなっちまうだろうが」
死んじまうんだろう
こんな状況で今すぐ来てほしいと家に呼んだってことはそう言う事
嫌でも察した
「天火と会えない人生より、天火とずっと一緒の人生の方が良い」
「残された側の気持ちも考えろ」
「・・・ごめん」
また謝る。
ぐっと下唇をかんで、締め付けられるような胸の苦しみを耐えた。
「謝るな」
自分でも、おかしいと思う。
つーか、
「じゃあどうしろってのさ」
Aの言うとおりだ。
本当、じゃあどうこたえりゃあいいんだ。って話だ
「謝るのは俺だ。」
そこで一回途切れさせ、続ける
「俺じゃお前を救えねえ、俺じゃお前を楽にしてやれねえ、俺じゃ」
ちぅ、と小さく音を出しながらAが俺にキスをした。
少し驚く
「やっぱ馬鹿は天火じゃん」
「うるせえ」
起き上がったAを、そのまま抱きしめる
「笑ってよ、天火」
「・・・しょうがねえな」
ワザと面倒くさそうに言って、いつも通りのように笑顔を見せる。
それを見て、Aも笑った。
そのまま、俺の腕の中で静かに眠った。
・・・その時だけ、俺はらしくもなく大粒の涙を流して泣いた。
安倍―…男勝りがデレる方法((ブルーベリー様リク)→←天火―…強がり(悲恋)((みなつき様リク)
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不雲綺(プロフ) - 雪麻さん» こちらこそありがとうございました、甘えん坊になっていたでしょうか、安心しました＾＾いつでもいらしてくださいね (2014年11月28日 18時) (
レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
雪麻 - こたえてくれてありがとうございます！甘えん坊の隊長が見れて良かったです。また、お願いします。頑張って下さい。 (2014年11月28日 18時) (レス) id: b49855bce0 (このIDを非表示/違反報告)
あるみん(プロフ) - ありがとうございます！よろしくお願いします(*^^*) (2014年11月28日 14時) (レス) id: 73e418751c (このIDを非表示/違反報告)
不雲綺(プロフ) - あるみんさん» はじめまして＾＾了解しました、これの続編の参で書かせていただきますね。 (2014年11月28日 14時) (レス) id: 30ec80f3f5 (このIDを非表示/違反報告)
あるみん(プロフ) - はじめまして！この作品が大好きです！リクエストなんですけど、夢主ちゃんが空丸と話している錦ちゃんに嫉妬しているお話を書いてほしいです…！ (2014年11月28日 14時) (レス) id: 73e418751c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：不雲綺
| 作成日時：2014年11月9日 15時
