[短編集]＿一日一笑顔...弐...＿[曇天に笑う]

空丸・白子―…たまには休憩も((アヤ様リク) ページ19

「はい！御二方は休憩です!!」



強引に、空丸と白子さんを縁側に座らせる。



「は・・・っ?」


「A、また急にどうしたんだ?」



よくぞ聞いてくれました！と白子さんの質問に答える。


一方の空丸は、きょとんとしている。



「御二方は家事やら面倒やらで頑張り過ぎ。今日は休憩して」


「嬉しいけど・・・俺は大丈夫だから。空丸だけ休ませてあげな?」


「えっ、俺も平気です！」


「どっちも休憩！」



家事とか、料理とかは私でも出来る・・・はず!!!



「ということで、お茶入れてきます！」


「あ、ちょ・・・っおいA!?」


「空丸、ああなったらテコでも動かないんだし・・・今は甘えておこうか」


「で、でも・・・」



・



「入れてきました！どうぞ！」


「ん・・・悪いな、A」


「ありがとう。ほら、Aも座りな」


「え、わ、私は二人の代わりに・・・っ」



と遠慮したのだが、いつの間にか縁側に座らされる


二人の真ん中に。



「ずっと休憩ってのも俺は慣れてねえし・・・。少し休憩したらやる事やるからいい」


「ええっ、それ・・・」


「Aもいつも無理してるから、一緒に休憩しようか」


「な・・・っ私は大丈夫です!!無理なんてしてません!!」


｢｢そういう所｣｣


「・・・は、はい」



あ・・・もうこりゃ言う事聞くしかないな。


と何故か私に敗北感。


しかも二人に気を使われてる・・・。


お、おかしいな、二人を休憩させるはず・・・。



「A、自分の分のお茶入れてないじゃないか」


「え、あ・・・はい。洗濯物するつもりだったので・・・」


「俺のでよければ飲んでいいよ」


「へ・・っ!?い、いえ、大丈夫です」



そんな事したら間接キス・・・!!


恥ずかしい・・・。



「そうか・・・?喉かわいたら言ってくれていいからね。遠慮せずに」


「し、白子さん」


「・・・どうした、空丸。嫉妬か?」


「なあ・・・っ!?ち、違います!!」



いっきに顔赤くなったなぁ


と、同じように私も空丸をからかう。



「え、空丸嫉妬?」


「ち、ちが・・・ってか、Aはお、女なんだし・・・その同じ湯呑みでって言うのは・・」


「ふふ、空丸も思春期だね」


「・・・」



間接キスの事か。


と理解すると顔があつく・・・。



「二人して真っ赤だよ」


｢｢お、俺は/わ、私は赤くないです!!｣｣



白子さんにからかわれ(?)ながら休憩時間は過ぎて行った。

安倍―…普段とは違う((タピオカ様リク)→←天火―…種族(悲恋)((月華様リク)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す