[短編集]＿一日一笑顔...弐...＿[曇天に笑う]

芦屋―…見てる側が。((らむしゃん様リク) ページ15

「あ、芦屋さん・・・っ」



犲の皆さんがいる部屋に入り、芦屋さんに声をかける。



「恋人同士でしょう、その呼び方はやめてください」


「あ・・・、す、すいませ・・・ごめん」



そっちは敬語なのに！


と思いつつ、あし・・・睦月の隣に座る。



「で、なんですか?」


「えと、ね。お菓子作ってみたんだ・・・って」



私は苦笑いを浮かべると、犲の皆さんも睦月を見た。



「もう食べてるし・・・」


「相変わらず美味しいです、流石俺の嫁です」


「よ・・・っ」



さらっと恥ずかしい事を。


かあ、と顔を赤くすると



「あ」



と口を半開きにした


・・・何のことか分からないでいる私



「む、睦月・・・?」


「何をぼうっとしているんですか、あーんしてくださいよ」


「へ・・・!?」


「聞こえませんでした?」



すると、顔を近づけて


耳元で・・・。



「あーんしてください。口移しでもいいですよ?」



と囁いた。


・・・しかし、囁いたって言っても


きっと犲の皆さんには丸聞こえ。



「んな、ぁ・・・っ!?」


「真っ赤になって、可愛いですねぇ」


「か、可愛くなんか・・・」



そっと私の髪に触れ、耳にかけた



「この方が顔が良く見えます」


「・・・」


「顔、隠さないでください」


「む、睦月、無理・・・あんま直視しないで・・・」


「そう言われると、見ずにいられませんよ」



うぐぐ・・・。


と言葉を詰まらせて、睦月をチラリと見る。


するとバッチリと目が合う。



「綺麗な目で、見つめられると心臓が持ちませんね」


「いや、あの・・・私にも、同じ事言えるんだけど・・・」



というと、私の手に無理やりお菓子を掴ませ



「あーんって、言ってください」


「え・・・っ」


「はやく」


「う、ん・・・ぁ、あーん・・・」



ああもう、恥ずかしいなぁ


きっと私の顔真っ赤だろう


睦月の口に、お菓子を入れると



「んむ」


「む、むっ睦月ぃ・・・っ!!」



お菓子だけじゃなくって、指まで舐めてきた。


あわわ、と体が固まる



「うま」


「うまじゃないって、ぇ・・・っ」


「嫌じゃないでしょう、本当は」


「うぐ・・・っ」




(((なんだ/なんなのあの二人だけの空気・・・)))


「よそでやれ」




隊長さんの声で我に返り、恥ずかしさが増した。

天火―…離れてくから(ﾔﾝﾃﾞﾚ)→←空丸―…夢中(微裏)((浅葱様リク)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す