殺神さんと一緒です。＿[曇天に笑う] (ページ8)

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『６』ページ8

「はやく答えてください馬鹿な嘉神さ…はぁっ!!」

「…まぁた変な事を「今イイの思いつきましたよ嘉神さん!!!」

キラキラと、目を輝かせると

嘉神さんは心底嫌そうな顔をした

しかーし、俺は気にしない

あれ、こんなセリフこの前も心の中で言わなかったっけ。

まあいいや

「馬鹿と嘉神を足して馬嘉神!!!!どうですか馬嘉神さおうぐっ!!」

「馬鹿は君の方じゃろうが」

「やぁだな、年のせいで頭ン中混乱…っとおにぎり買ってくるかなんかしてきます逃げないでくださいよ馬…じゃない嘉神さん!!!」

うしろから飛んでくる百々目鮫を避けながら街に出た

…逃げないでと言ったものの、あの人が絶対動かないという自信がない

そうしたら俺は嘉神さんと離ればなれ…

…そんな馬鹿なあ…!!!

やっば、早くおにぎり買わないと！

もう“あんな日常”はこりごりだ!!

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「かぁあああがぁあああみぃいいいさああああっっ!!!!」

案の定いない!!!

「ばぁあかああがあみいいいい!!!!」

うっぐ、アイツ…!!

やだやだ、嘉神さんのいない日常とか勘弁してくれよ!!

俺の日常が戻ってきちゃうだろ!!!

日常戻ってきたらあの馬嘉神さんのせいだああ!!!!

…

しんとする俺の周り。

サァーと、血の気が引く

「…俺で遊んで楽しいですか…」

低い声で、ふっと笑うように小さく声をもらす

けど、返事はない

「かくれんぼ、俺苦手なんですよ」

ぐしゃりとその場に膝から崩れ落ちる。

「嘉神さん、嘉神さん、嘉神さん」

頭ン中、いかれているのは俺です

知ってます。

誰かが首を絞めてくる

…生贄…

ゾクリとすると、短刀を片手に振り向く

すると

「…あっ」

「…いきなり、何しよるんじゃ」

「か、嘉神、さ…?」

ギリギリで短刀を避け、驚いた顔をこちらに向ける嘉神さんがいた

心の黒いものが、すうっと消える

「う、ぐ」

「？…どうしたんじゃ、俯きよって」

「馬嘉神さああああああんっ!!!!」

「ぅご…っ」

消えた瞬間、違う何かが心の中に生まれ

思わず嘉神さんに抱き着く

「馬鹿馬鹿馬鹿あああああっ!!!」

「いきなり短刀振り回す君の方がよっぽど馬鹿じゃ…」

「迷子になった子供の気持ちが分かりますか!?親が傍にいなくなった子供の気持ちわかりますか!?」

「…は?」

「うああああああ!!!!」

「本当、なんなんじゃ君は…」