殺神さんと一緒です。＿[曇天に笑う] (ページ29)

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『２６』ページ29

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寝たかな。

と、立ち上がって

寝ているであろう嘉神さんの方へ近寄る

もうあたりは真っ暗で

だけどまあ、目はこの暗さに慣れてきたので

普通に嘉神さんの所まで行く。

正直、暇つぶししていたらこちらまで眠くなったが…。

仕返しをしなくては気が済まない

だって

何だよあれ！

俺の悪戯に対しての反応ぜろだったじゃん！

嘉神さんも今までの仕返しと思ってたのか!?

俺の心には多少でもダメージ来たよ!!

だが

ふははー！

こう隙を見せている時点で嘉神さんの仕返しは失敗だ!!

と、ニヤつきながら

嘉神さんの前まで来るが

「…」

よくよく考える。

…何やればいいんだよ。

俺は相手の反応をからかうのが得意なわけで

その相手が反応も何も無かったらからかうのだって難しい

…朝起きたときに、驚くよう仕掛けると言っても

今、周りにそんなことが出来る物が落ちていない

いこーる

…何もできないわけだ。

今までの俺の時間返せ!!!

睡魔と戦った意味ねえじゃんよ!!!

くそぅ!!

いいよもう、明日散々嘉神さんいじりしてやる!!

反応するしかないってくらいいじってやる!!!

だが、諦めの悪い俺は

どうにか、なんとか、やることがないか考える

また

考えながらまた睡魔と戦う。

時間は何時か分からないが

深夜…くらいじゃないか?

ああ、嘉神さんは年寄りですから寝る時間が早いんじゃないんですかねえ(笑)

…これも、起きていたらからかうことが出来るのに…。

「いつも早く寝ますよね、年寄りだからですか?」

とか何とか言って。

あー、その後の無視するような認めるような反応考えたら

苛々してきた。

…これは嘉神さん関係ないんだけど。

くー、どうしようかなあ

何やろうかなあ

…嘉神さん、起こしちゃえばいいのかな!?

そうだ、その手があった

…起こして、機嫌悪くて本気で殺しに来たらどうしよう…。

と、俺にしては珍しく、不安になった。

俺にしては珍しくね。

その後も、俺は悪戯を考えた。

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・

「邪魔じゃ」

「ふご…っ」

ごつん、と頭が地面に叩きつけられる。

ぱち、と目を開くと

木にもたれている嘉神さんが、俺のおでこを後ろへ押して

俺を退けようとしていた

…あれ?

寝起きであまり働いてくれない頭を回転させて

状況把握する。

…あ、俺

あのまんま寝ちゃったんだ。てへ。

座ったまま寝た俺は、倒れて、嘉神さんの足を枕にして

気持ちよく寝ていたらしい。