殺神さんと一緒です。＿[曇天に笑う] (ページ24)

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少年参上ページ24

ｱﾆﾒ・漫画途中の方はネタバレ注意
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「へー、嘉神さんよりちっこいのが来ましたね」

「誰っすか」

「俺の名前はA。趣味は嘉神さんいじりと嘉神さん苛め。ちなみに嘉神さんより身長は圧倒的に大きいです」

ピースサインをしながら、いえい、と笑ってみせると

目の前の少年は理解できないと

いや、警戒をしながら顔を歪ませた

「まあよろしく。…で、ちびっ子。君の名前は何ですか」

「ちびっ子じゃないっすよ」

「ちびっ子だよ」

そう言うと、少年は渋々というように名前を言った

宙太郎。か。

「にしても、嘉神さん誘拐なんてしてきたんですか。…て、あるぇ?」

嘉神さん何処行ったよ

俺無理だからね、子供の面倒なんて無理だからね

「アンタも、あの人と一緒にいるんすか?」

「まーねー。嫌われてますけど」

「…」

「君は何?誘拐されてきたんですか?」

「おいらh――…」

「まあ嘉神さんが誘拐なんぞできませんしね。大声出されて終わり。嘉神さんがいろいろ言って君がついてきたんでしょう」

言葉をかぶせたからか、むっとした少年だが

図星なのか、全く違うのか

返事は来なかった

「あっ…来た!!!とび蹴り!!!」

面倒くさそうに歩きながらこっちに来た嘉神さんにとび蹴りするも避けられた

チッと舌打ちが聞こえたのか

飛び蹴り自体がもう頭に来たのか

睨みつけられた

「俺に子守りさせといて飛び蹴りの一つもさせてくれないんですか」

「子守りなんぞさせとらん」

「嘉神さんが他の人連れてくるなんて珍しいにもほどがありますよ。

もしかして二人じゃ寂しいとかですかぁ?…あ」

少年の後ろに立って、隠れる

なんかヤな予感がしたから

盾にしているわけじゃない

隠れてるだけ。そう、隠れているだけなのだ

「阿呆じゃのぅ、相変わらず」

「いえ、嘉神さんほどでは」

「そねぇ発言含めて言うとるんじゃ」

「えーでもボケ始めてる嘉神さんよりはマシですよ」

そう俺はニヤニヤしながら喋っていると

少年が痺れを切らして声を出す

「な、何を言いあってるんすか…」

「…さっき言ったでしょう。俺の趣味」

にこっとして言うが、少年は警戒をやめない

別にいいけどね

「嘉神さんいじりと嘉神さん苛め」

「変な趣味持っちょるのぅ?」

「でしょう?」

その後も、嘉神さんいじりという名の口論は続いた。