殺神さんと一緒です。＿[曇天に笑う] (ページ13)

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『１１』ページ13

うぜ。って

いやそんな事実を言ってもしょうがないでしょう

俺も事実言ってるけどさ!!

事実を言うならこう…

ねぇ?相手が頭に来るような言い方じゃないと。

「んでぇ、嘉神さぁん?」

「何じゃ」

「また追い抜かしちゃいましたよぉ?」

本当歩幅小さいですね!!

あ、身長が…(笑)

と言ってやったところ、嘉神さんはUターン…。

「そんなんで怒るとこも子供ですよねー」

「へぇへぇ」

心の中では怒っているであろう

けれど嘉神さんは振り向かない

…おぉっとぉ?

これは…まさか…

「…待って嘉神さん!!俺のご飯は!?」

俺の飯がなくなるんじゃ!!

奇跡ともいえる嘉神さんからの一言が水の泡だぜ!!!

まぁ自分のせいなんだけど(笑)

「知らん」

「えぇ…ねえなんでそんなちっさい事で怒るんですかぁ…!!大人げないですよ!!流石嘉神さん色々と小さい!!…あ、ちが…ｗｗっじゃねえ!!あの、すいませんご飯だけは!!」

まず、嘉神さんを止めなくては

そう思い

無意識か、意識してか

嘉神さんのマフラー?を引っ張った

「…っぐ」

その時に首がしまったのか

弱そうな声を出す

「嘉神さん待ってくださいってばぁ」

そんなの気にせずに続けるが

嘉神さんは胡散臭い笑顔をこちらに向ける

にこっ

と。

「君、度胸だけはあるらしいねぇ…?」

その時に、ちょっとね

ちょっと思った。

――あ、死ぬ。

その瞬間に

刀同士がぶつかるような音がしたので

衣類から手を離して、一定の距離を保ちながら

確実に俺を狙っている百々目鮫を避ける

やべえ、あの人まじだ。

と真顔で思いつつ短刀で対抗

「あの細くて小さい体のどこにこんな力が…」

心の中で言ったつもりが

口に漏れたようで

「冗談抜きで死にたいらしいのぅ」

「いやぁ今のはちょっとした本音…」

「コロス」

「え、嘘、ちょ!!?えええ!?ころっ…ええええ!?」

嘉神さんが乱暴な言葉を口にした瞬間

百々目鮫のスピードが速くなった

「この戦闘はいつまで続くんですか!?」

「君が死ぬまでじゃ」

「嘘がお上手ですね☆」

「…君に構っちょる暇はないんじゃ、そのまま逃げながらどっか行ってくれんかのぅ」

「嫌です」

瞬間、百々目鮫が右腕に軽くだが刺さり…

「あー」

「いってえええっ!!!流石嘉神さん!!容赦ねえ!!加減ってものを知らない子供…」

その百々目鮫が深く刺さったのは言うまでもない

…後で嘉神さん散々言ってやろう。