四話「SAO開始！」 ページ6
私が透君に会社の事を言ってから数ヶ月立った、2022年11月6日日曜日。
SAO……ソードアート・オンラインの正式サービスが開始された。
最初に売り出されたソフトは、全て売れてしまっている状態である。
噂では、このソフトの発売日の三日前から並んでやっとソフトが買えたとか……。
貴「約一万人が参加、か。生き残らないとな……あの世界で」
テレビを見ながらぼそっと呟く。
見ているテレビの画面には、ソフトを買えて嬉しそうな人の顔が映っている。
まあソフトを買えて嬉しい気持ちもわかる。
あのユーザー重視な姿勢で名前を売ってきた『アーガス』が作った新ジャンルのVRMMOなのだ。やりたいと思うゲーム中毒者は多いだろう。
貴「……あ、もうすぐ一時だ。準備しないと」
SAOの正式サービス開始時間は午後一時。
おそらく、ソフトを買った人ほぼ全員が、一時ピッタリにログインするだろう。
私は見ていたテレビの電源を落として、二階の自分の部屋へと上がった。
貴「……よしっ、できた！」
ヘッドギアを装着して、顎下で固定アームをロックしたから、後は時間が過ぎてログインできるまで待つのみ。
……あと三十秒……あと十五秒…あと五秒……。
カチッ
時計が一時を指した瞬間、仮想現実への行く呪文を唱えた。
貴「『リンク・スタート』」
唱えた瞬間、周りの音が聞こえなくなり、視界が暗闇に覆われ、身体がフワッと浮く感覚がした。しばらくその暗闇を見つめていると、暗闇の中央から虹色のリングが出てきた。
貴「(……これを潜ると、あの世界だ！)」
私は虹色のリングを潜った。ら、リングの向こうに光が見えてきた。
事前にキャラメイクはしておいたので、自分の身体が、現実のAから、仮想現実の『カヅキ』へと変わっていくのを眺めながら、虹色のリングを通り抜けた。
貴「よっ、と……」
虹色のリングを通り抜けた先にあったものは……
穏やかな風と、緑の大地……豊かな自然の姿だった。
＊＊＊＊＊
文字数の関係で次へ行きます。
五話「……あれ？始まりの街は？」→←三話「会社でやっておく事」
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チヨコレイト(プロフ) - とても面白いです！続き、頑張ってください(*^^*) (2013年10月26日 21時) (
レス) id: db278dadad (このIDを非表示/違反報告)
Misato(プロフ) - 続き楽しみにしてますっ！！ (2013年10月25日 19時) (レス) id: 3ad2d7fa7b (このIDを非表示/違反報告)
紅音 - ＳＡＯ楽しいですよね！続きが気になります！更新待ってますｗ (2013年10月22日 19時) (レス) id: 9773468b44 (このIDを非表示/違反報告)
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