十九話「迷いの森」 ページ21
貴「うわー……これは迷うわー」
『キュー……』
三十五層迷宮区の攻略へいかなければいけないのだが、今回は息ぬきがてら三十五層サブダンジョンの『迷いの森』へ来ている。
『迷い』の森、と言うだけあって、この森はすごく迷いやすい。
この森は、碁盤上に数百のエリアへと分かれており、一つのエリアに踏み込んでから一分が経つと東西南北の隣接エリアへの連結がランダムに入れ替わってしまう、という嫌な設定になっている。
しかも転移結晶を使うと、さらに迷う、というおまけつき。
普通、転移結晶を使うと街の外などに移動できるが、この森は例外で、使うとランダムで森の別の部分へ飛ばされてしまうのだ。
とても面倒なので、攻略組は無視しているダンジョンだ。
貴「ここに来ている人は余りいないんだけどな…」
この森を無事抜けれるただ一つの手段は、主住区に売っている高価な地図アイテムを買って、それを見ながら四方の連結を確認しながら歩くしかないのである。
「た、助けてくれー！！」
のほほんと歩いていた時、そんな悲鳴が聞こえた。
即座に索敵を使い、悲鳴をあげたプレイヤーの位置を探る。
そのプレイヤーが襲われている位置は、ここから北東の方向だ。私は全速で走り、プレイヤーに襲いかかっていくモンスターの前に出る。
貴「≪ヴァーチカル≫」
斬撃がプレイヤーを襲っていた、迷いの森最強クラスのモンスター『ドランクエイプ』に命中する。
猿人は叫び声をあげて青く光り、バッシャァァと音をたて砕け散った。
索敵をするが、周りには他のモンスターはいないようだ。
剣を鞘に収め、腰が抜けて立てなくなっているプレイヤーに手を貸す。
「……ふぅ。助けてくれてありがとう。俺の名前はディラン。貴女の名前は…」
貴「私の名前はカヅキだ。で、どうしてこうなったんだ？」
ちょっと暗めの黒色の髪に紫色の瞳を持ったプレイヤー＿＿＿ディランは、どうやら仲間とはぐれてしまい、うろうろしていたらモンスターに襲われてこうなったらしい。
貴「……とりあえず街に帰るか。ディランさんも臨時PT飛ばすので、入ってください」
ディランはPTメンバーに一度抜けることと、待ち合わせの場所の確認をしてから元のPTを切って、私が飛ばした臨時PTに入った。
貴「お仲間さん達が心配すると思うので、さっさと脱出しましょうか」
地図を実体化させ、出口を探しはじめた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキー食べ物
天ぷら
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チヨコレイト(プロフ) - とても面白いです！続き、頑張ってください(*^^*) (2013年10月26日 21時) (
レス) id: db278dadad (このIDを非表示/違反報告)
Misato(プロフ) - 続き楽しみにしてますっ！！ (2013年10月25日 19時) (レス) id: 3ad2d7fa7b (このIDを非表示/違反報告)
紅音 - ＳＡＯ楽しいですよね！続きが気になります！更新待ってますｗ (2013年10月22日 19時) (レス) id: 9773468b44 (このIDを非表示/違反報告)
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