十六話「ビーター」 ページ18
ボスを倒したキリトに斧使いの戦士が賛辞を送っていると
貴「おや……？」
ディアベルさんのそばにいたプレイヤーの一人がプルプルと震えている…。
「なんでや！なんでディアベルはんを見殺しにしたんや！」
プルプルと震えていたプレイヤー…キバオウが騒ぎ出した。
キバオウが言うには、キリトはβテスターだったのに、ディアベルさんを助けなかった、と。
キバオウの言い分は聞く人によっては間違いない、と言うだろう。
だが、キバオウがβテスターであっても、ディアベルさんは助けられなかったと思うが。
彼はボスの武器が変わった時、私達が叫んだことを無視して攻撃をしたのだ。
彼は私達がボスのラストアタックをとろうとする愚か者にでも見えたのだろうか。
彼が死んだ今となってはわからないことだけども。
「なぁ、他にもいるんやろ！出て来いズルやろう！！！」
プレイヤー達もお互いを疑い始め、あたりが騒がしくなっていく…。
キリト「はははははっ！！」
貴方「キリト……？」
そのざわめきを破ったのはキリトだった。
キリト「βテスターだって？俺をあんな素人連中と一緒にしないで欲しいな。SAOのβテストに当選した1000人の内のほとんどがレベリングも知らないような初心者だったよ。あんたらの方がまだマシさ。でも、俺はあんな奴らとは違う」
そこで、全員を見渡し、こう言った。
キリト「俺はβテスト中に他の誰も到達出来なかった階まで登った。ボスの刀スキルを知っていたのは、上の階で刀を使う敵と戦ったからだ」
キリトがシステムウインドウを操作して、黒のコートを羽織る。
キリト「他にも色々知ってるぜ。情報屋なんか問題にならないくらいにな」
キバオウ「そんなん、βテスターどころやないやんか！もうチートや、チーターや！！」
「βにチーター、だからビーターだ！」
キリト「ビーターか。俺に相応しい名だ。そうだ……今日から俺はビーターだ。これからは元テスターごときと一緒にしないでくれ」
そう言うと、キリトは次階へ続く階段を登っていった。
……ってか、キリトより先の展開知っている私はビーターよりかなりチートだと思うんだが。
この場合はどうなるんですかね？
そんなくだらないことを考えながら、私も次階へ続く階段を登っていった。
＊＊＊＊＊
次からは少しオリジナル話が入ります。
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チヨコレイト(プロフ) - とても面白いです！続き、頑張ってください(*^^*) (2013年10月26日 21時) (
レス) id: db278dadad (このIDを非表示/違反報告)
Misato(プロフ) - 続き楽しみにしてますっ！！ (2013年10月25日 19時) (レス) id: 3ad2d7fa7b (このIDを非表示/違反報告)
紅音 - ＳＡＯ楽しいですよね！続きが気になります！更新待ってますｗ (2013年10月22日 19時) (レス) id: 9773468b44 (このIDを非表示/違反報告)
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